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2012年8月 9日 (木)

《学園日誌》 中学1年生の平和学習

 連日のオリンピック報道にわいている昨今ですが、その一方で8月は今年67回目を迎える終戦記念日に向けて、戦争に関わる記事や報道が増える時期でもあります。

  神奈川学園では1学期、中学1年生の国語で『碑』という戦争を題材とした作品を読み、この夏休みには、戦争関連記事のスクラップや戦争を体験された方からの聞き取りレポートなどが「宿題」として課されます。その成果の一端は文化祭でもご覧いただけますので、文化祭ご来校の際にはぜひ図書室までお立ち寄りください。

      高橋栄先生の「戦争体験」をうかがう(7月4日)

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 さて、その取り組みの一環として、1学期の終わりに、戦争を体験された方々からのお話をお聞きしました。まず、7月4日に終戦当時中学1年生だった方で、戦後ずっと公立小学校の先生でいらっしゃった髙橋栄先生のお話をお聞きしました。

《髙橋 栄先生のお話をうかがっての感想》

■戦争というものは恐ろしすぎるものです。きっとこの戦争の苦しみが分かるのは、戦争体験をした人たちだけだと思います。話を聞いただけの人は「うわ、かわいそう」とか「残酷だ」と思うだけで、本当の苦しみはわかりません。だから人間が持っている想像力でそれをふくらませ、少しでも苦しみをわかろうとすることが大事なことだと思います。

■私は実際に戦争を体験した人に話をくわしく聞くのは初めてでした。
 私が一番びっくりしたのは、原爆投下の候補となっていた都市の一つに横浜市が入っていたことです。たまたま広島が晴れていて、落とされただけで、横浜市に落とされる可能性も十分にあったからです。でも、「横浜市に落とされなくて良かった」だけで終わってはいけないと思います。けれど、どういうふうにすればいいか、わかりません。なので、広島と長崎のことをしっかりと勉強したいです。

   終戦当時中学1年だった本校卒業生から体験をうかがう

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 その後、7月17日には終戦当時本校中学1年生だった4人の卒業生からもお話をお聞きしました。同年代だった方々の体験に真剣に耳を傾ける生徒の姿がありました。

《卒業生の方のお話の感想》
■入学して2カ月もたたないうちに校舎が焼けるとはどういうことだろうと思いました。私達が入学して2カ月とは、ようやく授業も始まり、友達も作れて学校生活に慣れた頃だと思います。そんな時に、がんばって受験した学校の校舎も焼けるなんて悲しすぎます。  
戦後の私達は戦争を体験していないから「戦争は…」と言える。けれど当時の人は何も罪もないのに目の前で亡くなっている。それを今でも思い出したりして私達の世代に教えてくださいました。今、自分が本当に幸せな時代に暮らしていること。それを今日、本当に感じました。今日はありがとうございました。

■横浜大空襲の1時間あまりで、4万発もの爆弾が落とされ、ガラスも鉄も木も、さらには人まで燃えてしまう戦争は、もう2度とくり返してはいけない、と思いました。
 でも、そんな中でも、創立者の佐藤善治郎先生が生徒に「燃えたのは校舎であって、教育は焼けてはいない」という言葉を投げかけたのはすごいと思うし、それに生徒がついていき復旧作業を懸命にやったのは、心が強いからなのかな、と思い、すごいと思いました。
 8月15日の終戦後、食べ物も不足する中、色々な所を転々としながら勉強を行い、どんなに狭い所でも畑を作り食べ物を生産しながら、一生懸命に生き、つくりあげた平和が、今の日本だと思うので、この平和を守り続けたいと思い、同時に、2度と戦争はしない、と私は思いました。