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2016年11月15日 (火)

《中学2年》 治水や水循環について小林さんの講演を聞きました

11月11日は「学年の日」でした。午前中のみの日でしたが、鶴見川流域ネットワーキングの小林範和さんをお招きして、鶴見川を切り口に「治水」「水再生」「水循環」についてとても豊かな講演をしていただきました。

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小林さんはまず全員に「川の水はどこから来るの?」と問いかけました。生徒からは「空」「山」「雲」という答えが聞こえてきました。その答えを拾いながら、流域に降った雨が集まって川になることを説明することから講演は始まりました。

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鶴見川の特徴は「つるむ川」という語源によく表れているのではないかと小林さんは語っていました。曲がりが多い鶴見川は洪水の多い暴れ川でもあり、昭和50年代までは大規模水害に悩まされてきたことが写真で分かりました。現在は河川改修、調整池、遊水地の取り組みが進み、平成に入ってからは水害は起こっていません。目に見えないところに様々な工夫がされていることが分かり、生徒たちはとても驚いていました。

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都市河川である鶴見川は「汚れ」でも有名な川でした。生活の汚れがその中でも96%を占めていると分かり、自分の生活が川に直結していることを実感しました。昔よりはきれいになっていると考える人数はとても多く、下水処理場の働きについても思いを馳せることができました。「どうして川の水はこれ以上きれいにならないのか」という問いについても真剣に考えていました。

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講演の後半はワークショップ形式で行われました。「あなたは、どこで、誰と暮らしていますか」という問いの答をそれぞれが紙に書いて示します。「家で家族と」「横浜で家族と」…時には「日本で家族と」という答えが見られました。

その答えを拾いながら、小林さんは改めて流域を考える意味を伝えてくださいました。鬼怒川の大規模災害は県を越えた源流域で大雨が降ったために下流で堤防が決壊したことなどを例にとり、地面を意識して広く地域をとらえる意味を伝えてくださったので、生徒たちはとても納得していました。

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講演の最後は外来種の問題に触れ、生態系のバランスを理解する必要性が語られました。更には、自分の生まれ育った川の流域はどこかをもう一度考えて、友だちと共有することで川に対する関心が高まっていました。

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小林さんは「流域」という思考を大切にすることで見えない部分を想像することの大切さを伝えてくださいました。川を軸にして地域全体を眺める視点を共有できたと思います。「自分の住んでいる地域はどうなのか」「自分が生活の中で出した汚れはどこに行くのか」など、「自分」や「自分の生活」を問う講演会になりました。

 

 

 小林さんのお話を聞いて、神奈川県の川のことについて沢山のことを学びました。小林さんのお話の中で特に印象に残っていたのは「洪水」のことについてです。川は江戸時代や大正時代までは小学校や中学校の子供たちが夏の水泳の授業で泳ぎ疲れてしまったら、そのまま川の水を飲んでいたそうでした。今の川もとてもきれいだけれど、「遊びたい」「飲んでしまおう」という気持ちにはなりません。そして、1970年代の川は洗剤の泡だらけになっていて、川の水の色もとても汚いこげ茶色をしていて、とても不快になるような感じでした。だけど、原因が私たちの生活のせいだと考えると心が痛いです。

 そして大正時代から平成になるにつれて、30%の都市部が約80%に急増して、とてもにぎやかでよいことだと思いますが、それと引き換えに土の中に雨が浸透してゆっくり川に流されていくのに約10時間ほど必要だったのに、今ではたったの2時間だけで川に流れてしまうということが洪水につながるのだなと思いました。でも今は洪水を防ぐためのテニスコートのような場所を作ることによって、洪水をできるだけ最小限に抑えていて、都市化をしながら洪水を防ぐことができてとても素晴らしいと思います。神奈川県は年々人口が増加していくのに対して川が少しずつきれいになっているそうです。それは、みんなの生活の見直しと下水処理場のおかげできれいな川をキープできているのではないかと思いました。普段は特に川について考えてはいませんが、お話を聞くと、もっと川について学んでみたり、どのように私たちが工夫すれば川がもっときれいになるかを考えてみたくなりました。水は人間にとってとても大切なので、川を大切にしていきたいと思います。