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2017年7月15日 (土)

《中学3年》 海外協力体験を聴きました

期末考査が終わった後の考査講評の中で、中学3年生はJICA青年海外協力隊として中米のホンジュラスに派遣された経験を持つ宮澤さんに、「海外に住むということ」「国際協力とは」というテーマでお話をしていただきました。90分が短く感じられるほど、圧倒的な迫力で視野が開けるお話を聞くことができました。

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宮澤さんの自己紹介はスペイン語で始まりました。名前を名乗った後も「ホンジュラスは飛行機で20時間」「ここには沢山の女の子がいる」という内容を全てスペイン語で話します。最初生徒たちは驚いていましたが、宮澤さんの身振り手振りや表情、書いて下さる地図を見たり、繰り返し伝えて下さる言葉を反復するうちに、宮澤さんが伝えたいことが分かるようになり、スペイン語で挨拶を返せるようになりました。「外国語が苦手だから海外に行くのが不安だな…と思っている人も大丈夫。通じるものです」と笑顔で言い切ってくださった宮澤さんの言葉で、生徒たちの顔が明るくなりました。

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ホンジュラスの基本情報も楽しく学べました。身近でよく知っている国ではない分、見知らぬ土地を想像してイメージを出し合っていきます。クイズ形式で答え合わせをしながら、気候や食文化を学びました。

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生徒が「価値観」「文化の違い」について考えたのは、ケーキの切り方を問われた時でした。ホームステイ先の子どもの誕生日にお祝いで買ってきたケーキを12人で分ける時、どんなふうに切るだろうか… 友だちと話し合い、自分でも色々な切り方を考えました。数人の生徒が自分の考えた切り方をホワイトボードに描いて発表します。丁寧に生徒の気持ちを掬い取りながら正解を伝えて下さる中で、ケーキの切り方一つとっても文化的な差異があることに気づかせてくださいました。

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後半は宮澤さんが何故国際協力をするに至ったかと、現地でどのようなプロジェクトに参加し、何を学んだのかを伝えて下さいました。青年海外協力隊に入るまでに英語を懸命に学んだこと、現地プロジェクトに関わっている時に、知らず知らず優位に立って現地の方と接していた自分に気づいた時のことなどを話してくださいました。これから進路を選ぶ時期に差し掛かる生徒たちにとって、一つの目標に向かって努力し続け人との縁を大切にして夢をかなえていった宮澤さんの生き方は大きな励ましになったのではないかと思います。

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「当たり前のことは、実は当たり前ではない」という言葉は、異文化に暮らす方々と接する時に気持ちに留めておきたい言葉です。そして、その言葉は「学校を現地に作るプロジェクト」を通して宮澤さん自身が直面した、女性が教育を受けられない状況とも重なります。当たり前のように学校に通える自分たちとは違い、受けたくても教育を受けられる環境にない子供たちが世界には沢山います。「当たり前」の意味と、「当たり前でない世界の現実」両方を考える機会となりました。

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中学3年生は夏休みに訪問活動を行います。主に博物館や資料館を訪ねるのですが、そこでも宮澤さんのお話を思い浮かべて学ぶことができると思います。どのような学びをしてくるのか、楽しみです。