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2018年3月24日 (土)

《高校1年》 FW水俣方面

【1日目】

大きな遅れもなく阿蘇くまもと空港に到着し、バスで水俣に到着したのは11時半頃でした。まずはフィ-ルドパートナーの吉本利夫さんの案内で水俣川沿いを散策し、あっという間にエコネットみなまたに到着しました。わっぱめしをお昼にいただき、エコネットみなまたの永野さんから「水俣の環境への取組み」について、エコネットの取組みを中心に伺いました。現在神奈川学園で使用している水俣せっけんが造られている現場も見学させていただきました。

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続いて水銀やヘドロをコンクリートで埋めたてた親水護岸に向かいました。慰霊碑の前で黙祷をささげ、自分たちが今まさに立っている下に埋められている大量の水銀による被害の重みに、多くの生徒が思いをはせていました。その後は茂道海岸に移動し、楽しみにしていた漁船体験です。強風と雨でめったいないほど波が立っていたようですが、なんとか全員海に出ることができました。海岸に残る自然や生き物たちの豊かさとともに、海と暮らしてきた水俣の漁民の方たちの生活を体感できました。

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ホテルに到着し、ご両親が水俣病患者であった杉本肇さんからお話をいただきました。水俣病患者のご両親の背中をみながら育っていったこと、水俣に戻ってきた心の変化、そして水俣病に対する肇さんなりの思いなど、“もやいなおし”にむけてさまざまに活動されている現在までのお気持ちをお話しいただきました。

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【2日目】

2日目は3コースに分かれて「水俣に聴くプログラム」です。コースごとに分かれてお話を伺いました。

1コース目は、吉永理巳子さん、上野エイ子さんのお話を聴きました。上野さんからは、一緒にお昼をいただきながら、水俣病のご家族との関わり中でのご自身の変化などをお話しいただきました。上野さんからは、子どもを水俣病に奪われていったこと、しかし胎児性水俣病の解明にむけて解剖を許した経緯をお話していただきました。

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2コース目は、袋小学校の訪問と坂本しのぶさんとの交流です。袋小学校では小学生と一緒にハイヤ節を踊ったり、お昼休みには遊んだりと、さまざまな交流ができました。胎児性水俣病患者として生きる坂本さんのお話は、現代の日本社会に向けられたお話でもあり「ちゃんとしてほしい」という坂本さんの思いを生徒は真剣に聴いていました。

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3コース目は、ほっとはうすの訪問と、元チッソ従業員で現在市議会議員の緒方誠也さんのお話を伺いました。緒方さんからは、当時のチッソ内部の様子や水俣病を止められなかった背景などを伺いました。ほっとはうすは胎児性水俣病の患者さんを含めた施設で、患者さんたちが働くということなどを通してどのように地域と関わっているのか学びました。

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それぞれのコースでは、お話に加えて水俣病資料館の見学や、百件排水溝、湯堂や坪谷などのフィールドワークも行いました。

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夜は全員で医師の板井八重子先生のお話を伺いました。医師の立場から水俣病とどのように関わってきたのかを通して、真実を明らかにする為に学ぶことの大切さや、女性としての生き方など、心に響くお話をいくつもしていただきました。

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【3日目】

3日目は「水俣の自然を感じる」プログラムです。3コースに分かれてそれぞれの地で水俣のもつ自然のゆたかさを感じるプログラムです。

1コース目は、愛林館です。自分たちで鴨をさばいたりうどんをうつ体験をし、お昼をいただきました。午後は里山散策をし、きれいに並んだ棚田などを実際に見ることができました。

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2コース目は、頭石(かぐめいし)の村丸ごと生活博物館です。村を散策したあとに村の方と一緒に郷土料理を作っていただきました。午後は自家製の釣竿を使い魚釣りも行いました。

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3コースは天の茶屋です。山の奥深くにある、茶畑を訪れました。いろりを使ってお茶炒りをしたり、山の中では手作りのものでたくさん遊ぶことができました。

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どのコースでも、水俣の山の自然をたっぷりと感じ、「豊かさとは何か」というテーマについて、生徒は新たな視点を持てたのではないでしょうか。

夜はシンガーソングライターの柏木さんのコンサートを聴きました。水俣病や日本社会を題材に歌ってくださり、この3日間の学びや水俣の風景が一つひとつ思い出される時間でした。練習してきた歌も柏木さんと一緒に歌うことができ、楽しい時間を過ごすことができました。

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【4日目】

最終日は今回のFWのまとめの一日です。朝から福田農場にお邪魔し、相思社の永野さんをファシリテーターに、ここまでの学びを一つひとつ確認し共有していきました。途中から、現在水俣で活躍されているもじょか堂の武田さん、ガイアみなまたの高倉さんにも入っていただき、印象に残ったこと、「モヤモヤ」していることなどを小グループになってそれぞれ語りました。各グループでは「“わかった”とは簡単に言えなくなった」など、戸惑いながらも水俣と向き合おうとする生徒の様子が見えました。

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お昼にパエリア作りを楽しんだあと、永野さんに、午前中の生徒たちの言葉を拾いながら、今回のFWのまとめをしていただきました。「みんなも当事者です」という永野さんの言葉を生徒それぞれが受け止めながら、4日間のプログラムを終えて水俣を後にしました。

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濃密な4日間を過ごした生徒たちは、横浜に帰着後、総まとめとしてレポートを仕上げます。事前学習での学びや今回の現地での学びをふまえて、どのように自分に引きつけて語ってくれるのか楽しみです。