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2018年6月13日 (水)

《中学3年》 国際

中学3年生の国際では、シュガーホールで全体授業を行いました。オーストラリアとニュージーランドの生き物たちから、『固有種』と『生態系』について学びました。

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スライドに映っているのは、オーストラリア・ニュージーランドの入国カードです。学年末に行く海外研修旅行で実際に記入するカードです。そこには、「持ち込み禁止」のものがたくさん書かれています。自国の固有種を守るための措置です。

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次に、「固有種」をめぐる問題を考えます。

例えば、「ポッサム」は、オーストラリアでは固有種ですが、ニュージーランドでは生態系を乱す外来種です。そのため、オーストラリアでは保護されていますが、ニュージーランドでは駆除されます。

 

オーストラリアの固有種である「コアラ」は、絶滅の危機に瀕したときに保護地としてカンガルー島に移されました。しかし、天敵がいないために増えすぎて、ユーカリ原生林を食べつくす勢いです。そのため、原生林に生息している同じ固有種の「ハリモグラ」が絶滅の危機に瀕しています。

このような問題を、どう考えたらよいでしょうか?

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ここで、問題です。

カンガルー島にいるコアラは「保護」という名のもとに増殖を続け、貴重なユーカリの原生林や固有種を脅かす存在になっています。そのため、一定数のコアラを殺して間引きしたほうが良いのではないかという声が上がりました。

一方で、オーストラリアにいるコアラの頭数は、西洋人が入植する前に比べると激減しています。そのため、世界からは「コアラを殺すなんて何事だ」「絶滅危惧種のコアラを守れ」という声が上がっています。

 このコアラを保護すべきか、保護すべきでないか、

みなさんなら、この問題についてどう考えますか?

 

全体授業の後、各教室に戻ってこの問題に取り組みました。生徒の『考え』から紹介します。

「保護すべき・・・保護しないということは、コアラを殺すことになる。それは、人の中に罪悪感を残すことだからしたくない。保護地でユーカリを食べつくせば、時間をかけて自然と元のバランスに戻るのではないか。」

「保護しなくてもよい・・・人間は、直接コアラに害を与えているわけではないが、ユーカリ林の伐採などで間接的に害を与えている。だから、そのような問題を考え変えていくことで、間接的に助けられれば良いのではないか。」

 

授業の最後に『感想』を書きました。

「オーストラリアに行ったら、コアラを自分の目で見て、もう一度この問題を考えてみようと思った。」

「生物多様性を考えることが大切ということがわかった。一方で、考えるだけでは何も変わらない。自分たちは、今、何をすればいいのかということを問われていると思った。」