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2018年12月26日 (水)

《高校1年》 国内FW 沖縄方面

1日目

 朝早かったにもかかわらず、研修の楽しみと緊張からか、眠そうな雰囲気は全く感じさせない集合となりました。事前学習も万全な状態で、現地でのたくさんの学びを期待しつつ、自ら学ぼうとする決意とともに出発しました。

 沖縄は11月でも27℃(体感的には30℃)と大変暑く、同じ日本だろうかと思うほどでした。今日と明日の2日間をガイドしてくださる川満さんと瀬戸さんに挨拶し、バスで那覇空港から普天間基地を見渡せる嘉数高台へ行きました。普天間飛行場は普天間市の中央にあり、民家やビルが周りを取り囲む状態でした。米軍機からの落下物問題や騒音問題などを考えながら見学しました。また、京都の塔には慰霊の意味だけでなく、平和を望む言葉が刻まれており、戦争とは何かという問題を投げかけられた思いでした。普天間基地にオスプレイが待機していたため、予定にはありませんでしたが、フェンス越しに見学しました。なかなかできない体験でした。

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 佐喜眞美術館では丸木位里さんと俊さん作の「沖縄戦の図」を鑑賞しました。絵でありながらその圧倒的な現実感と迫力は、戦争は終わってもその悲惨さを芸術の視点から残していく意味を考えることができました。

 嘉手納基地周辺にある安保の丘で、騒音問題についてお話を聞きました。何度も頭上を通る輸送機や戦闘機にガイドさんの声も遮られ、騒音問題の実際を知ることができました。

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2日目

 この日は沖縄戦を学びました。八重瀬公園は白梅学徒隊の手術場壕跡がある場所です。手術とは名ばかりの処置しかできなかったことや、なんでもない坂道には当時負傷兵の食事を運びながら、いつ着弾するかわからない恐怖と戦った学徒がいたことを聞きました。

 白梅の塔では白梅学徒隊だった中山きくさんのお話を聞きました。中山さんの沖縄戦を実際にお聞きし、戦争が考えていた以上に苦しく、悲惨であることがわかりました。中山さんは「平和のバトンをつなげてほしい」と、生徒グループリーダーの二人と握手を交わしました。

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 ひめゆり資料館では普通の学生が戦争に携わり死んでいったことが膨大な資料とともに書かれており、今戦争がおこったらどうなるのかと考えさせられました。

 糸数アブチラガマは石灰岩地形にできた洞窟で、戦時中は医療と住民の避難所として使われました。しかし、ここでも多くの人が十分な治療ができないまま死んでいきました。じめじめとした洞窟は懐中電灯を消すと真っ暗闇となり、息をするのも苦しく感じました。

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 ホテルに戻ってから、琉球舞踊うどいを鑑賞しました。ゆっくりとした動きの宮廷舞踊で、琉球の文化を楽しむことができました。

 1日目と2日目の研修を振り返って、自分の感想をグループで共有しました。事前学習で学んだ以上に現地の力を感じ、過去のことであっても想像することでたくさんの学びを得ることができました。

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3日目

 この日は自然と文化体験が中心でした。まずはカヌーとビーチコーミングです。カヌー体験はインストラクターの方がわかりやすく説明してくれたため、たくさん楽しむことができました。ジュゴンが来る辺野古の海はとても綺麗で、カヌーからは深さ5mほどもある海底の砂やサンゴが見えました。ビーチコーミングでは貝殻を加工して、思い出を残すことができました。

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 午後は紅型体験で、それぞれ気に入った絵柄に色付けしました。家に帰ってから、のりをとって仕上げです。どんなものが出来たでしょうか。

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 東恩納さんは辺野古の海を守る活動をされてきた方です。埋め立て予定地のフェンス前でこれから何が起ころうとしているのかをお話しされました。辺野古に飛行場ができることで基地問題は改善するのか、土砂が投入されることによる生態系への影響、そもそも本土と沖縄の人々の認識や意識の差など、私たちに投げられた宿題は簡単に答えを出せないものでありながら、それでも答えを出さなければならない苦しさを突きつけられた思いです。

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4日目

 最終日は琉球新報社と首里城の2隊に別れて行動しました。琉球新報社では東江さんと玉城さんがコーディネーターとして、3日間の沖縄での学びを生徒どうしがインタビューすることから始まりました。学んだことを感覚的ではなく、言葉として残すことに難しさを感じたようです。また、沖縄県知事の記事からどんな情報が読み取れるのかを考えました。

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 首里城チームはガイドの横田さんと下地さんとともに史跡の見学を中心に行動しました。世界遺産に登録されている玉陵では琉球王国の大陸との交易の深さと独自の文化について学びました。また、首里城は正殿を塗り直ししている途中でしたが、公園内での戦争の跡や文化、城内の見学をすることができました。沖縄でも有数の観光地ですが、首里城が沖縄戦の要所として使われたことなど、研修でないと知ることができないことも学べました。

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 最後は国際通りで昼食と買い物をしました。沖縄ならではの食べ物やお土産品に満足したようです。4日間とは思えないほど密度の濃い研修を終え、現地でなければ学べないことがたくさんあることがわかりました。これからも沖縄は地上戦があった場所としてあり続け、日本の基地問題の最前線であり続けてしまうのでしょうか。私たちは同じ日本のこととして、沖縄のことを考えていたでしょうか。研修は終わっても沖縄のことは忘れられない、そんな研修になったと思います。

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