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2020年1月10日 (金)

《高校1年》 国内FW 四万十川方面

FW四万十方面は、四万十川での活動や、その地域に住む方々にお話を聞くことを通して、自然と人間の共生について考えることが柱となっています。また、民泊体験などを通して現地の文化を学ぶとともに、「過疎化」という社会問題にも向き合います。

 

<11月5日(火)1日目>

高知空港に到着すると快晴で気持ちの良い空が広がっていました。移動のバスの中では、四万十川財団事務局長の神田さんから、高知県の魅力や県民性についてお話をしていただきました。

 

「道の駅・あぐり窪川」では、お昼をいただきました。施設の方から地元で育った豚の肉を使った豚丼であることを説明していただきました。「おいしい!」という声があちこちから聞こえてきました。多くの生徒が完食をしていました。

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次に大正地区で四万十町森林組合の林さんと廣田さんからお話を伺いました。自然をそのまま放っておくのが自然保護ではなく、自然を守るために人間が適切に手入れをすることが、大切だと学びました。その際に出てくる間伐材を加工して、「四万十ヒノキ」というブランド化していくまでの加工現場を見学しました。また、実際に原材料となる木材の生えている森、「結の森」に登り、間伐をすることで日が入り、森が豊かになっていくことを肌で感じることができました。

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 その後バスで道の駅「よって西土佐」へ移動し、お買い物を楽しみました。地元の名産がたくさんあり、何をお土産で買っていったらいいか迷ってしまうほどでした。地元の果物を使った作ったケーキやアイスを楽しむ生徒もいて、とても楽しい時間となりました。

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 そして、1日目の宿舎である「四万十楽舎」へと。もともと小学校だった施設を改修した宿泊施設に、生徒たちは大盛り上がりでした。夕食の後は、道の駅「よって西土佐」の駅長である林さんと平野さんによるトークセッションの時間となりました。お二人は、生徒からの質問に丁寧に答えてくださいました。昔11校あった西土佐の学校も、この20年間で1校に減ってしまい、「過疎化」が着実に進んでいることもお話の中からわかりました。お二人が働いてらっしゃる道の駅は、地域の人たちを元気にする役目も担っているというお話もありました。お二人が地元をとても愛していらっしゃること、地元を活性化させようとがんばっていらっしゃることが、よくわかるお話でした。最後に平野さんが『四万十の歌』をアカペラで歌ってくださいました。その歌声に生徒たちは聞き入っていました。

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 <11月6日(水)2日目> 2日目は四万十川と触れ合う1日です。

 

四万十川流域にはどんな生物が生息しているのか、それを実際に川に入って探してみました。四万十川には200種類以上の魚が生息しているそうです。横浜ではなかなか体験できないということもあり、生徒たちは夢中になって、生き物探しをしていました。最後に「四万十学遊館」の方々に採った生き物について説明をしていただきました。途中、「NHK土佐」と「読売新聞」の方に取材も受けました。

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 たくさん動いたあとはお昼ご飯です。この日は屋形船に乗って、四万十川の上でいただきました。四万十の天然のアユやテナガエビが入ったお弁当をいただきました。船内では川漁師さんのお話を伺いました。テナガエビの漁獲量が減ってきていることなどを知りました。晴れていたこともあり、水面がキラキラととてもきれいでした。また暴れ川ではない、四万十の静かなたたずまいを堪能しました。

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午後は、「四万十学遊館」に移動し生き物探しゲームや放棄水田の見学をしました。その後「トンボと自然を考える会」の常任理事でいらっしゃる杉村さんのお話を伺いました。私たちの暮らしを支えている生物多様性が、今温暖化や農薬の使用によって危機にさらされていることがお話しされました。トンボをはじめ昆虫が安心して生きていける自然が、人間にとっても安心できる環境であるにもかかわらず、温暖化の影響で、沖縄に生息しているようなトンボが北上してしまっていることも話されました。私たちがもっと視野を広げて、地球規模で環境保全のことを真剣に考える必要性を再認識しました。どの生徒も杉村さんのお話に熱心に聞き入り、メモを取っていました。

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 2日目の宿は「いやしの里四万十の宿」です。豪華な夕食、部屋、そして露天風呂付きの大浴場に生徒たちは大喜びしていました。夕食後には砂浜美術館理事の村上さんから講演をしていただきました。ビーチコーミングという考え方に初めて触れた生徒も多かったようです。「砂浜に流れ着いたものも、見方を変えると、いろんなストーリーを秘めた作品になる」というお話に、生徒たちはとても感動したようでした。触れて、それがすごく心に残っている生徒が多かったようです。

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<11月7日(木)3日目>

午前中は「四万十学遊館」の方々と一緒に「飲める水探し(ムカシトンボのヤゴ探し)」をしました。ムカシトンボが見つかるということは、環境が良いところであることを示しています。水が冷たかったにもかかわらず、生徒たちは一生懸命にヤゴ探しをしていました。

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 海の方へと向かって移動をし、砂浜に行ってビーチコーミングをしました。前日に教わった「砂浜の楽しみ方」をもとに生徒たちは、ライターやハンガー、様々な「作品」を見つけていました。

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お昼は「黒潮一番館」でカツオのたたきにチャレンジしました。スタッフの方々にサポートしていただきながら、カツオを自分たちで一匹さばいて、藁焼きを実際に体験しました。これもまた横浜では体験できないことなので、生徒たちは大興奮でした。新鮮なカツオということで、においもなく、おいくしいただくことができました。自分たちでさばいたということもあり、生徒たちの食欲はとまりませんでした。

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午後は、天然塩づくりの体験です。いくつかの塩づくりの作業を体験させていただいた他、工程ででたにがりを用いての豆腐をいただきました。それぞれの生徒の名前が入った小瓶を用意してくださっていて、塩の詰め放題も体験することができました。ミネラル分が多いからか、いつも食べている塩よりも、塩なのに甘く感じました。

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そして民泊体験。生徒たちはこの日を楽しみにしていました。ホストファミリーを引き受けてくださっている黒潮町の方々は、毎年神奈川学園の生徒がやってくるのをとても楽しみにしてくださいます。ホストファミリーとの緊張の対面を果たし、それぞれのお宅へと向かいました。それぞれのお宅では自分たちで薪をくべて五右衛門風呂を準備したり、裏の沢で生き物をとってきたり、一緒に地元の料理を作ったりと、現地の生活を体験させてもらいました。

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<11月8日(金)4日目>

朝、集合場所にやってきた生徒の様子から、ホストファミリーと楽しい時間を過ごしたことがよくわかりました。1泊だけでしたが、「もっと一緒に過ごしたかった」「また絶対黒潮町に来たい」など、ホストファミリーとの別れを惜しんでいる姿があちこちで見られました。温かく生徒たちを受け入れてくださったホストファミリーの方々に感謝を伝え、昼食場所に移動をしました。そこでは漁師めしである「いよめし」をみんなで堪能しました。その後、最後の訪問場所である高知大学へと向かいました。

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 高知大学では地域協働学部で教壇に立つ森先生と大学4年生の2人が迎えてくれました。ここでは7つのグループに分かれ、この4日間のFWを1枚の模造紙にまとめ、グループごとにプレゼンを行いました。その後、森先生や高知大学の学生の2人からは、今後の課題やレポートの取り組みにつながるコメントや新たな視点などをいただきました。あっという間の2時間でした。生徒達にとっても自分たちの体験を改めて整理する時間となったようです。

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 生徒たちは四万十の研修で、環境の問題や社会的な問題など様々なことを学んで帰ってきました。しかし最も学んだことは「現地で、自分の目で見て、自分の耳で聞くことの大切さ」だったようです。これから事後学習に入ります。一人ひとり自分なりのテーマや問題意識を、さらに深めていく学習へと続いていきます。それらの土台となるような充実した研修でした。

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