中3E文化祭 河上りささんオンライン講演会
中3E組のテーマは「男装・女装・LGBTQ」です。まずは、書籍や映像を通して、「性の多様性」について様々な視点で学んでいます。そして、ジャーナリストの河上りささんから、お話を伺いました。河上さんは、ご自身も24歳の時に戸籍上の性別を男性から女性に変更しており、無知から来る偏見や差別に喘ぐトランスジェンダー当事者のリアルな姿を可視化すべく情報発信を行っていらっしゃいます。
毎日「明日は女の子に戻れる」と思って生きてきた幼少期。だんだんと「男らしく」なっていくことへの恐怖と絶望を抱きながらも、外見上は「普通の男の子」として生きていた高校時代。「ニューハーフダンサー」として過ごし、手術を決意するまでの道のり。タイでの日本語教師としての日々。心理学や福祉を学び、様々な苦労と工夫で「女性らしい声」を手に入れた、現在の自分にたどり着くまでのこれまでの道を振り返りながら「自分らしさを取り戻す」ための様々な挑戦は「遠回りだったかもしれないけれど自分にはどれも必要な時間だった」とお話ししてくださいました。「自分が嫌いになるときがあっても、それは自分を成長させるチャンスかもしれない」という言葉は、生徒たちに勇気を与えてくれました。
生徒達が文化祭で「LGBTQのリアル」をお客様に少しでも伝えていきたいと改めて決意した講演会となりました。