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2021年12月 9日 (木)

中3学年  一日研修:崔江以子さんの講演と朝鮮学校との交流

 11月12日は中学3年生の「学年の日」で、「多文化共生」をテーマに方面ごとに分かれて学びを深める日でした。朝鮮学校方面では、神奈川にあるヘイトという問題を直視し、本当の意味での多文化共生を、社会として、個人として実現できるようになることを目指しています。方面を選択した中学3年生19人は、朝鮮学校の同級生の皆さんと、崔江以子さん(川崎市ふれあい館館長)のお話を伺いました。

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 崔さんの生活する川崎市桜本では、在日コリアンに対するヘイトスピーチに悩まされてきました。崔さんは、ハルモニ(おばあさん)や子どもたちの生活の場が、ヘイトのターゲットにされることに抗議してきました。その行動の結果として、ヘイトスピーチ規制法と、川崎市のヘイトスピーチ禁止条例の成立を促してもきました。しかし、差別を受ける当事者として声を上げ続けることは、新しいヘイトを呼び、苦しみを重ねることにもなっています。講演会では、崔さんの息子さんが中学生だったころからの苦悩を紹介していただくとともに、これからの未来をつくる生徒たちに「共に生きる」をいかに実現するかのメッセージもいただきました。講演会の後には、両校の生徒から、感想や質問が寄せられました。生徒の感想を紹介します。

 

私は崔さんが息子さんとの映画の帰りにデモに遭遇してしまった時のお話がとても印象に残っています。大勢の人たちが在日朝鮮人に対する暴言を吐いている中で、崔さん親子が在日朝鮮人だと分かってしまったら何をされるかわからないので、本当に怖かった、とその時のことを思い出して、本当に傷ついた顔をしている崔さんを見て、胸がギュッと締め付けられました。 <中略> ただ情報を学ぶやけでなく、その人の心にふれることで初めて学んだ情報を吸収し、そのあとの行動にいかせるのだと知りました。 <中略> 次はどんなひどいことをされるのだろうとおびえなければならない生活を送っていると思うと、少しでも力になりたいと思いました。 <中略> 友達や家族に今日のことを共有して味方を増やし、そしてただヘイトを傍観するのではなく、差別反対を声に出すことで、差別を許さない姿勢でいることが大切だと思います。私はもう無知ではありません。今日から差別反対を心に刻んで生きていこうと思います。

 

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講演会終了後は、神奈川学園と朝鮮学校のそれぞれの校内や授業のようすを案内しあって見学しました。隣接する両校ですが、これだけの時間をかけて交流をするのははじめてのことです。その後、朝鮮学校に移り、ハングルで名前を書いたり、「お互いの共通点と相違点」を出し合い、共生社会をどのように実現したらよいかを発表しました。楽しそうな生徒たちの声が教室に響いていました。あっという間に意気投合できる生徒の力に感銘を受けました。交流の感想も紹介します。

 

正直、最初はとても不安でとても緊張していました。話が続くかな?とか、気まずくならないかな…とか。でも、実際にあってたくさんお話しできたり、お互いに自分たちの文化や趣味のお話をしているうちにとても仲良くなれたと思うし、お話をしていて、とても楽しいなと感じました。自分の想像以上に、すっごく楽しかったです。こんなに近いのに、今まで交流してこなかったのが不思議なくらい新鮮で、あっという間の3時間でした。私自身も韓国が大好きで、韓国語を勉強しているので貴重な経験になりました。校内を案内してもらった時に、実際に朝鮮学校の校舎内を見て、正直に言ってとてもビックリしました。 <中略> でも、朝鮮学校の生徒の方が言っていたように、とても温かい、そんな校舎だなと感じました。他のどの方面よりも絶対に楽しくて良い方面だった自信しかないくらい、とても楽しかったです。ネットの時代にはなっているけれど、ネットで調べるだけでなく、見て、聞いて、体験することが本当に大切なんだなと身をもって思えました。

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『神奈川新聞』(11月14日)に交流のようすを紹介していただきました。

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