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2022年7月19日 (火)

中3国語  『サード・キッチン』を通して「差別と共生」を考える

 中学3年生は国語の授業で白尾悠氏の『サード・キッチン』を扱っています。生徒たちはソフトカバーの単行本を手に授業に臨んでいました。

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 この長編小説は、日本からの留学生・尚美が言葉の壁で苦しみ、多様な人種や民族の中での差別や自らの中にある偏見に気づいて少しずつ成長していく物語です。この日の授業は、尚美にとっての居場所であるサード・キッチンを白人のジョアンが通り抜けた行為に対する非難をきっかけに、白人(マジョリティー)と非白人(マイノリティー)それぞれの立場からの主張がぶつかり合う場面を取り上げていました。

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 先生が、それぞれの主張を黒板に整理し、キーワードを共有してからグループでの話し合いが始まりました。今まで読み進めていることもあり、登場人物の背景や心情を踏まえながら自分の考えをまとめ、「何故そう思うのか」理由を伝えながら話し合いを進めていきます。友だちの意見を聞いて「そういう考え方もあるね」と受け入れながら、しっかり自分の意見を伝えている姿が印象的でした。

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 「自分たちは私学に通わせてもらっているから、恵まれていると思う」「もしかしたら「普通」という言葉で、自覚せずに誰かを排除しているのかもしれない」「誰にとっても自分らしくいられる安全地帯は必要」など、自分自身をくぐらせて考えた言葉が意見として交わされていきます。その上でサルマンとジョアン双方の主張を丁寧に考える時間となりました。

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 授業が終わった後も、単行本をじっくり読み進める生徒の姿がありました。日常では意識しにくい「差別」「偏見」を真正面から捉えた作品を通して、多くの気づきを得られる取り組みとなっています。