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2019年4月 5日 (金)

2019年度 1学期 始業式

4月5日に、2019年度1学期の始業式が行われました。校長先生からお話がありました。

みなさん、進級おめでとうございます。今日から新学期が始まります。皆さんの胸の内には、「今年度こそは・・・」という目標があると思います。そこから新しい年度を始めましょう。

さて、私の今年度最初のお話は、皆さんと同世代の人たちが展開している環境運動のニュースから始めたいと思います。(動画でニュースを視聴)

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3月15日金曜日、スウェーデンの16才の環境活動家、グレタ・トゥンベリさんの呼びかけに応じて、125ヵ国、2000以上の場所で、140万人の生徒・学生が「学校ストライキ運動」に参加したそうです。グレタさんは、SNSで「政府や自治体が、気温上昇を2度以内に抑えるための確実な道を歩き始めるまで、この運動を続けよう」と呼び掛けています。「気温上昇2度以内」というのは、2016年に発効したパリ協定によります。……今世紀末までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにすることを求めています。グレタさんは、それに、大人が確実に取り組むように求めているのです。

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グレタさんが、環境問題を知ったのは8歳の時だそうです。照明を消したりリサイクルしたりするようにと言われました。

去年、15才になったグレタさんは、自分の考えを皆に伝えるために、行動を起こしました。8月、学校を休んで、「気候のためのスクールストライキ」というプラカードを掲げて、ひとりでスウェーデンの国会議事堂の前に2週間座り込みました。このやり方は、アメリカで銃の規制を求めてストライキをした高校生に倣ったのです。一人だけでやったのは、「学校を休んで環境問題を訴える」ということを提案しても、だれにも賛成してもらえなかったからです。

その後、毎週金曜日に週に1日の座り込みを続けています。それがFridays for Future です。グレタさんのSNSでの発信と、メディアの報道によって、この運動が、ヨーロッパを中心に各地に広がっています。

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行動を起こしたグレタさんは、様々なところに招かれて、話をすることになりました。

この写真は去年の11月にTEDで講演した時のものです。・・・・・・国連のCOP24、ダボス会議(世界経済フォーラム)、EESCといった国際的な会議に招かれて、スピーチしました。

先月、ノルウェーの3人の国会議員によって「ノーベル平和賞」にノミネートされました。

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グレタさんのSNSでの発信に対しては、たくさんの支持がある一方、ひどいことも言われています。「売名行為」とか、「操つられている」とか、また「グレタさんがアスペルガー症候群であることを、悪く言う」人たちもいます。

イギリスやオーストラリアでは、広がる運動に対して、首相が「学校を休むのはよくない」と、コメントしました。でも、大人からは、学校を休むことへの批判だけではなく、大学教授や科学者たちから発言内容への支持も表明されています。グレタさんの起こした運動が広がっているのは、「今、行動を起こさないと、人類の未来が損なわれる・・・」という危機感に、共鳴する人が多いからです。

グレタさんの考えや不安には、根拠があります。グレタさんは、「もっと科学者の言うことに耳を傾けるべきだ」と言っています。「今、気候変動が引き起こす危機と、どうしたらよいかということについては、何十年も前から、科学者が言い続けていることだ」と言っています。

科学者たちがどんなことを言っているのでしょうか?見てみましょう。

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SDGs(持続可能な開発目標)を知っていると思います。2015年に国連サミットで採択された「2030年までに達成を目指す17分野の目標」です。

「目標13」が、「気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る」です。このSDGsの基礎となっている考えが、「プラネタリー・バウンダリー」です。「プラネタリー・バウンダリー」というのは、人類が生存できる地球環境の範囲の限界を示したものです。9つのプラネタリーシステム(気候変動、海洋酸性化、成層圏オゾンの破壊、窒素とリンの循環、グローバルな淡水利用、土地利用変化、生物多様性の損失、大気エアロゾルの負荷、化学物質による汚染)を対象として、具体的に人間が生きられる地球環境の限界を示しています。

『小さな地球の大きな世界』から引用します。

「重大な10のメッセージ」から「メッセージ1」・・・「様々な危機的な数字に圧倒される。地球は、かつてない環境への圧力にさらされている。あまりに多くの森林が伐採されている。海では、魚の乱獲が進んでいる。あまりに多くの生物種が絶滅している。温室効果ガスの排出や、海洋酸性化、化学物質による汚染など、人間はあらゆる方向から地球に圧力をかけている。すべての状況は、未来を危うくする段階にまで達している。歴史上はじめて、地球は追い詰められている。」

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最新の地質学で、地球は「人(ひと)新世」という新しい時代に入ったという学説があります。

第二次世界大戦後急激に増大した人類の活動が、小惑星の衝突に匹敵するような変化を地層に与えている・・・核開発・産業化・都市巨大化・・・放射性物質やプラスチックが地層に痕跡を残しつつあるというのです。地球の歴史の中で、生物の大量絶滅を引き起こした小惑星の衝突や火山の大噴火に匹敵するようなインパクトを、人類の活動が持ちつつあるという考え方です。

文明が生まれここまで人類が発展してきたのは、「完新世」という安定した地球環境があったからだけれども、その均衡が破れて、大量絶滅を引き起こすような元に戻れないような大変動が起こされようとしているというのです。

この指摘に基づいて、原因は人類の活動なのだから、限界に達してしまう前に何とかしようというのが、SDGsです。

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これは、プラネタリー・バウンダリーを示した図です。図の緑の範囲が安全範囲です。「人類は、9つの限界のうち、気候変動、生物多様性の損失、地球規模の土地利用の変化、窒素と淡水域におけるリンの4つの限界値を超えてしまい、すでに危険域に入っている。」と書かれています。

グレタさんの取り組んでいる「気候変動」も、すでに黄色ゾーンです。私たちはそのことを肌で感じていますね。日本の去年の豪雨、土砂災害の激しさはその現われです。

今、対策をすれば間に合います。裏返せば、今行動しないと手遅れになるということです。手遅れになったら、最初の受難者はグレタさんの世代、つまりみなさん方です。

グレタさんはストライキやスピーチをしているだけではありません。日常の生活でも行動しています。例えばダボス会議に行くとき、「環境に大きな負荷をかける飛行機に乗らない」で、鉄道で2日間かけて移動したことが話題になりました。だから、説得力があります。

私たちは、グレタさんが8歳の時に環境問題を知って、消灯したりリサイクルしたりを始めたように、日常生活の中で、できることに取り組めると思います。一人ぐらい変わっても意味がないと思うかもしれませんが、一人の集まりがみんなだということです。校内の節電、プラスチックのごみを出さない工夫もできそうです。身近なところに取り組みましょう。

2019年4月 4日 (木)

《部活動》 社会科クラブが春合宿を行いました

4月1日、社会科クラブは新元号「令和」発表当日、時代が動いた時を肌で感じようと伊豆半島の下田に出かけました。熱海で一泊した後は神奈川県の伝統文化に触れる体験にも取り組みました。充実した合宿の様子をお届けします。

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4月にしては肌寒い日でしたが、下田駅に降り立った途端に関所や黒船の展示物が目に入り、開国を迫られた時代の雰囲気を味わうことができました。海に近い町なのに小高い山もあり、地形の面白さも目を引きます。歴史散歩の前に海中水族館で豊かな海に生きる生きものと出会いました。

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イルカやアザラシなどたくさんの生きものの行動を観察でき、楽しい一時を過ごしました。水族園で楽しんだ後は黒船ミュージアムを目指します。日米和親条約の詳細を決める際、ペリー提督と江戸幕府の代表が話し合いを持った場として知られているのが了仙寺で、黒船ミュージアムは了仙寺境内に隣接していました。ペリーの肖像画をはじめとして黒船や開国にちなんだ資料も多く展示されています。周辺の街並みも風情があり、歩くだけでも楽しめました。

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熱海に泊まり、そこから小田原に移動して体験をします。最初の体験は小田原名物蒲鉾作りです。風祭駅から直結した蒲鉾店の規模の大きさに驚きながらも伝統の食品作りにチャレンジしました。

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包丁を器用に動かしながら、魚のすり身を伸ばして気泡を抜いていきます。だんだん滑らかになる感触に、夢中になって作業をしました。板にすり身を蒲鉾型に盛り付けた後は竹にすり身を巻き付けて竹輪を作ります。上手にできて笑顔になった生徒たちでした。

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風祭駅から一駅移動して寄せ木細工のコースター作りの体験をしました。パーツを並べて自分が気に入った模様を組み、丁寧にボンドを塗って固定します。凸凹した表面を紙ヤスリで削り、表面を滑らかにしました。その後に蜜蝋を塗って光沢を出します。丁寧に、黙々と作業を進めていきます。

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鮮やかな模様のコースターが出来上がり、大満足でした。机上の調べものだけでなく、実際に体験することで伝統工芸の魅力を感じることができました。少人数でも和気あいあいとした雰囲気での合宿となり、新年度の活動内容のイメージもできつつあります。社会科的な要素だけでなく、文化や時事問題などにも関心を広げながら活動していく予定です。

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《部活動》 コーラス部

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コーラス部は、毎年春に開催する定期演奏会に向け、春休み中に合宿へ出かけます。コーチやピアニストの方にも来ていただき、合唱、お芝居、ダンスに明け暮れる、千葉県南房総市での3泊4日の合宿です。
今年も、4月7日(日)に開催する定期演奏会に向け、本番直前の緊張感はありながらも、部員ひとりひとりが自分の課題と向き合い、また、部員同士励ましあいながら、とても充実した練習をすることが出来ました。

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練習の合間に、部員全員で近くの海岸までお散歩へ。お天気もよくとても気持ちのいいお散歩でした。
学校から離れ、学年を越えた交流がいつも以上にできることも、この合宿の魅力のひとつです。

 

さて、4月7日(日)の定期演奏会は、京浜急行「汐入駅」駅前の、よこすか芸術劇場で開催します。
1800席というとても立派なホールで、この一年の活動の成果を発表します。
透明感のある声の魅力を味わっていただきたい宗教曲や、OGも参加する迫力のある合唱曲、そしてミュージカル「クレイジー・フォー・ユー」をお届けします。昨年度文化祭では記念ホールが超満員、コーラス部が初挑戦したラブコメディーに、会場はお客様の笑い声と大きな拍手に包まれました。定期演奏会では、新たな脚本・キャストでよりパワフルに、笑いと感動をお届けします!お誘いあわせの上、ぜひお出かけください!

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2019年4月 3日 (水)

《広報室より》 第1回・第2回学校説明会の予定プログラム

今年度開催の第1回・第2回学校説明会の予定プログラムが決まりましたので、お知らせ致します。

第1回 4月27日(土)10:30~12:00
(1)校長挨拶
(2)2019年3月卒業生 進路結果
(3)神奈川学園の教育 (現状分析と今後の新しい取り組みについて)
(4)神奈川学園の国際教育
(5)在校生より 海外研修について
(6)2019年度中学入試結果

※2020年度中学入試の具体的な概要の説明は、第2回学校説明会にて行います。

 

第2回 6月1日(土)10:30 ~12:00
(1)校長挨拶
(2)神奈川学園の教育
(3)神奈川学園の今後の英語教育
(4)卒業生より 神奈川学園の6年間について
(5)2020年度中学入試の概要

イベントへの参加はこちらより申し込みください。

※開催日の1ヶ月前より申し込みが可能です。

2019年3月28日 (木)

多磨全生園フィールドワーク

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3月26日、清瀬市にある国立ハンセン病資料館と多磨全生園を高校1年生有志9名と教員13名が訪れました。このフィールドワークは、高校1年生の現代社会の授業でハンセン病を学んだことがきっかけで開催されました。わずか2時間の現代社会の授業でしたが、その授業でハンセン病に興味を持った生徒が「多磨全生園を訪れてみたい」と教員に希望を伝え、教員の研修を兼ねて実現したものです。訪れてみると、ハンセン病についてあまりにも知られていないことに驚きました。偏見や差別をどのように乗り越えるかも含め、人権を考える一日となりました。

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10時に資料館前に集合し、元ハンセン病患者の平沢保治さんの講演ビデオを見ることからフィールドワークは始まりました。かつて癩(らい)病と呼ばれ、不治の病とされていたハンセン病。癩予防法により、強制的に隔離され、触れたところや座った場所には徹底して消毒液が撒かれました。患者だけでなく、その家族にも偏見や差別の目は向けられました。療養所では八畳の部屋に12名が暮らすことになったり、重監房と呼ばれる全く陽の指さない小部屋で暮らさざるを得ない人たちがいました。何よりも辛かったのが、子孫を残さないために断種や中絶が当たり前のように行われていたことです。平沢さんの講演ビデオを見た後、学芸員の大高さんにガイダンスをしていただきました。「癩病が治る病気になっても偏見は続いた」と聞き、当時人間としての尊厳を奪われた方々の心の傷の深さを思いました。

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資料館内の見学です。歴史を学ぶ展示室から、実際の生活がどのように過酷であったかを知るための展示室2、生き抜いた証を学ぶ展示室3に分かれています。実際の暮らしを再現した模型にじっと見入り、写真から見られる当時の様子を言葉少なに見学していた生徒たちです。

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「療養所は本来病気を治す場であるのに、ここは刑務所のような施設で、死んでいくのを待つ場所だったのではないか」という指摘があると学びながら、差別を生み出すものを考えました。展示室3の冒頭に掲げられた「舌読」の写真は、失明してからも読書を諦めず、舌や唇を用いて文字を読み取ろうとする姿を示していました。この写真はハンセン病の症状の辛さを示しつつも、人間の持つ力や可能性を示すものでもありました。

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「もっとじっくり資料館が見たい」という声が出るほど、充実した展示を後にし、昼食場所へと向かいました。その途中、「人権の森」で納骨堂にお参りをしました。園内にはいくつも碑が建っています。人権という言葉の意味を考えながら、静かな森を歩きました。

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昼食は、映画『あん』にも登場した「なごみ」というお店でいただきました。映画ロケの様子が分かるコーナーもありました。名物の釜めしやぜんざいを食べ、大満足の生徒たちです。

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昼食後、10年にわたって神奈川学園が講演でお世話になった森元美代治さんとお話をしました。今は足を怪我されており、遠くに行くことは難しくなったため、今年度の高校1年生はお話を聞くことができませんでした。森元さんは「今まで講演をしてきた学校の中では特に印象深いです。神奈川学園の生徒からは必ず質問が出て、そのやり取りが面白かった」とあたたかい言葉をかけてくださいました。

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午後になり、園内を散歩しながら花さき保育園を訪ねました。園内施設でもあり、入所者の方が遊びに来た時に子どもたちの様子が分かるようにガラス張りの保育室になっています。年齢の離れた交流ですが、歩くのが不自由な入所者の方を自然に手伝うため、小学校に入学した後も自然に車椅子を押すことができる子どもさんもいるそうです。日常が繋がっていることが感じられるお話でした。

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最後に訪れたのが、宗教地区です。キリスト教の各宗派、仏教の宗派が隣り合わせに建っています。心の安寧を求めた入所者の方が建てたものであり、そこにもハンセン病患者の方の苦しさを思いました。

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園内の桜は3分咲きでした。ここは桜の名所でもあります。沢山の人がこの場所を訪れ、過去に何が起きていたか、現在にまで続いている問題は何かを考えるのではないかと思いました。「自分ごとになった時に偏見や差別が顔を出す」という言葉を今日学びました。今後、様々な問題が自分ごとになる時、心の中に存在するであろう偏見や差別をどのように乗り越えていくのか、大きな宿題を受け取ったフィールドワークでした。

2019年3月23日 (土)

《中学3年》 卒業集会

3月20日に、中学3年生の卒業集会を行いました。

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卒業生のみなさんは、担任の先生から一人ひとり名前を呼ばれて、明るい大きな声で答えていました。

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代表の5人が、それぞれの中学3年間の成長を語りました。

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「私がこの中学3年間で学んだことは、行事を通して、仲間を大切にし協力する心です。球技大会ではチームワークの大切さを、文化祭では一人ひとりの違いをまとめていく面白さを、音楽会では心を一つにまとめてやり遂げる喜びを知りました。ほかの子と違う考え方を面白いと感じ、仲間を大切にすることを学ぶことができました。」

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「小学校の時、私はみんなの前に立つことがとても苦手でした、中学に入るときに3年間のうちに積極的という言葉が当てはまる人になろうと思いました。・・・班長、クラス委員、音楽会責任者と挑戦していき、いろいろなことを学びました。特に、自分が言わなければ何も伝わらないということ、伝えることの大切さを学びました。」

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「中学校3年間の部活動で、人間関係について学び成長することができたと思います。私は今まで、自分の性格が原因で問題が起こることが多く・・・そんな自分を受け入れてくれた仲間がいてくれたことに、感謝しかありません。私が高校生になって頑張りたいことは、周りの人全員に思いやりを持つことです。部活動は高3までしっかり続けたいです。」

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「私は中学3年間で、人と話したり行動したりするときに、相手に興味を持ち積極的になることの大切さを学びました。・・・いろいろな人と関わると、意見が合わないことも多くなります。相手と対立した時に、相手の立場に立って物事を考えて受け入れ、一度対立した相手でもその人の良いところを探して、相手を否定的に見ないような人になりたいです。」

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「私が中2の時に文化祭責任者になったのは、先輩の話を聞いて、初めてのクラス展示を絶対に成功させたいと思ったからです。・・・文化祭の取り組みから、相手の気持ちを考えて行動、発言することの大切さを学びました。また、少々辛いことがあっても、乗り越えた先に成功や喜びがあるということを身をもって感じることができました。」

 

全員を代表して、中学執行部の2人から、「記念品の贈呈」と「高校進学に向けての決意」の表明がありました。

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≪高校進学に向けての決意表明≫

「本日をもって私たちは中学校を卒業します。ただ、卒業はするものの、高校入試を受けた他の中学3年生とは覚悟や決意の面でまだまだであるような気もしています。

勉強に関しても、高校1年生との昼食会で授業の厳しさを聞いてはいますが、高校生になったら、中学時代よりもさらに主体的な学習に切り替えていかねばなりません。また部活や委員会活動では中学生の手本となり、また学園を担う中心的な存在としての活動が求められています。新しい生活への期待がある一方で、一人一人が不安など様々な思いを抱えていることと思います。

私は中学2年生、3年生と2年間中学執行部に就かせていただきました。小学生時代、私は話し合いの時に自分と異なる意見を受け入れられず、自分の意見だけをもとに物事を進めていたように思います。しかし神奈川学園に入学し、中学執行部として活動していく中で、私は「視野を広げて一つ一つの事を捉え直す」ということを学びました。このことは、自分と異なる意見であっても相手に寄り添って物事を考えようとしていた執行部の先輩方から学びました。

この2年間、私は先輩にならって、自分の意見に固執せず様々な意見の良さを認めることを意識して代議や執行部会議に臨みました。多分、最初の頃より話し合いを客観的に捉えられるようになったと思います。しかし、これは私に限ったことでではありません。学年のみんなも、部活や委員会で他学年と活動する中で、伝えることの大切さや相手の意見を受け止めることの重要さ、自らの成長を感じたことと思います。

私は執行部を続けることで「視野を広げて一つ一つの事を捉え直す」ということを学びました。来年度では副会長という役職に就かせて頂きますが、たくさんの意見を尊重しながらさらに良い学校づくりに取り組みたいと思っています。

また今年度は海外研修という大きな行事がありました。私はニュージーランド北島での研修に参加し、その土地の文化や特色を身をもって学ぶことができました。また、英語を使うことで外国の方とも楽しく会話ができた経験から、英語はとても面白いということを今回の研修で改めて実感することができました。私たちは、ニュージーランド北島、南島、オーストラリアと、方面は分かれていましたが、つまずいたり苦しい思いを抱えることはあっても、全員で今回の研修を乗り越えることができました。先日の語る会で同じ隊の人たちが自分の成長や英語への意欲などを語るのを聞き、改めて研修が私たちにとって大きな転機になったことを実感しました。来年度の語る会で、下級生にも私たちの学びをぜひ伝えたいと思っています。

高校1年では今度は国内に目を向けるフィールドワークがあります。私たちは再び5つの方面に分かれますが、それぞれが現地でしか学べないことを貪欲に吸収したいと思っています。

先輩方の話を聞くと、こういった海外研修やフィールドワーク、文化祭などで進路のきっかけをつかんだ方が多いように思います。高校生になった私たちは、将来社会に自分がどのような形で関わっていきたいのか、そのためには具体的に何をすべきかを考えねばなりません。後悔のない選択をするためにも今から様々なことに関心を持ち、積極的に取り組んでいきたいと思っています。

一年前の自分達は、今の自分達よりもう少しだけ幼く受け身であったと思います。新聞スクラップも海外研修も学校のカリキュラムだからやりはじめました。でも、スクラップをすることで自分の興味が広がることを感じましたし、先日のニュージーランドのテロも研修をさせて頂いた自分にとっては他人事ではない大きな痛みを感じます。しかし私はただ共感するだけの浅い人間であってはならないとも感じています。高校に進学した私たちは、見聞きしたことの背後にあるものを知り、自分たちがどう行動すべきかなど、より具体的に考えられる大人になっていきたいと考えています。

以上をもちまして高校進学に向けての決意表明とさせて頂きます。

 平成31年3月20日   神奈川学園中学校 中学3年B組 NM」

 

最後に、「歌よ、ありがとう」を卒業生全員で合唱しました。明るい美しい歌声が記念ホールに響きました。

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2018年度3学期終了式

3月20日終了式には、教頭先生のお話を聞きました。

 

2018年度の締めくくりが今日になるわけですが、その節目に際して今日は「学ぶこと」と「日々を送ること」の2つについてお話ししたいと思います。

私はみなさんの「学ぶ」姿勢について、「いいな」と思うところと「こういう部分をプラスすると、さらによくなるな」と思うところとがあります。

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「いいな」と思うところは、大きく二点あります。一つは、とにかく他者の意見をまず謙虚に、そしてしっかりと受け止める姿勢があるということです。それを最も強く感じるのはさまざまな「講演会」です。

神奈川学園は、学校外の方のお話を聞く機会もたいへん多い学校です。・・・お話をしっかり聞くということは、単に「お行儀が良い」ということを超えて、みなさん一人ひとりが一人の人間として、しっかりと相手の存在を受け止めるという姿勢を示すことだと考えています。

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もう一つは、相手の思いを受け止め、感じ取る「感性の高さ」です。

それは多くの場合、講演会の後にみなさんが記す感想の中でも感じ取れます。その一つとして、高校1年生の国内FWの四万十川方面である人が書いた感想を紹介します。

四万十で印象に残ったことはいくつかあります。

一つ目は、一日目によって西土佐という道の駅で大高さんがおっしゃっていた言葉です。それは、「過疎化についてどう思いますか?」という質問について大高さんは「寂しいだけです。」とおっしゃっていました。その表情と声のトーンは本当に寂しさを物語っていて、私はなんとも表しきれない気持ちになりました。もし私が住んでいる地域の過疎化がさらに進み、もし限界集落とまでなってしまったら、私も大高さんと同じように寂しさを感じると思います。何かしたくても人口と若者が少なく、行動したくても行動できないもどかしさと戦うことになるのではと思いました。また、大高さんは「食という言葉は人を良くすると書く」と言っていました。農村部がしっかりしていないと、都会が働かないと言っていました。確かに、農村部で私たちが食べるものが作られていてそこが成立しないと私たちのところまで届かないので農村部を成立したままでいることが大事だと思います。今はふるさと納税などで過疎地を活性化させようといった風潮がある気がするのですが、実際ふるさと納税をするよりも少し高くても現地のものを買うことのほうが直接的だと思いました。

 

このような、相手の気持ちに寄り添う共感力も、みなさんに共通する大きな特徴、良い点だと感じます。

 

さて、それでは、「さらに付け加えるべき点」は何でしょうか。

それを考えるヒントとして、次は先輩の言葉から考えたいと思います。

今年も3月1日に、高校3年生の卒業式が行われました。卒業生の言葉の中から「総合学習」について語った先輩の言葉を紹介します。

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私はこの先輩の言葉を「すごいなあ」と感動をもって聞いていました。

彼女は自分がもっていた問題意識を、さまざまな経験の中でつなげ、どんどん深く掘り下げていっています。

今も続く福島の原発事故への問題意識が、中学3年のときの国内FW水俣とつながったこと。それが海外研修でNZへの選択につながり、エネルギー政策を考えることへと発展したこと。さらに高2・探究では「労働問題」にまでつながっていったこと……。この問題意識のつながりと深まりに、「学ぶ」「考える」ということの姿勢が集約されているように感じます。

 

この深まりを可能にしたのは何だったのでしょうか。私は二つの要素があると考えています。

一つは、問題意識を自分の中にしっかりともっていたこと。彼女の場合は「原発事故」についてでした。そしてもう一つは、学んだことをその都度別々のことと考えるのではなく、自分の中でつなげていったことです。

こうした姿勢を、ぜひみなさん一人ひとりにもってほしいな、と思います。

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さて、もう一つは、日々を送ることについてです。毎年この時期にお話ししていることですが、毎日を「普通に送ること」は「当たり前」ではない、ということです。

先ほどの先輩が問題意識のもととなっていたのは「東日本大震災」でした。みなさんとは3月9日にお手紙という形でいっしょに考えましたが、震災からは8年が経ちました。みなさん自身も5歳から9歳くらいだったので、明確な記憶がある人もいれば必ずしもそうでない人もいると思います。でも、その中で私たちが実感したのは、例えばこうして「普通に」お話ししていること、それをみなさんが落ち着いてしっかり聞ける状態であること、プレゼンやマイクを使うための電気が通っていること、そうしたことは決して「当たり前」ではない、ということでした。

 

「一期一会」という言葉があります。今、出会っているこの出会いと同じ出会いは、瞬間瞬間のものであって、二度と同じ瞬間は訪れない、ということです。たとえ同じ人と会ったとしても、今日の出会いと明日の出会いは同じではない。

そうした思いももちながら、私自身もみなさんに今、話してきたつもりです。

 

今日で3学期、そしてこの1年間は終わりです。みなさんは、この1年間にさまざまな経験を重ねてきたことでしょう。それはもしかするとみなさんの中には「当たり前の一場面」として残っているのかもしれません。しかし、それは決して「当たり前」ではありません。

もう一度、この節目に振り返ってみましょう。

2019年3月19日 (火)

《中学1年》 平和学習

中学1年生では、1年間の平和学習の最後に、栗田佳典さんの講演会を行いました。

 

栗田さんは、NPO法人「テラ・ルネッサンス」のスタッフです。アフリカやカンボジアに渡って、子ども兵士として戦争に参加させられた人たちや、地雷で生活を奪われた子どもたちのために、支援活動をしています。

現地についてのお話から、ウガンダやカンボジアの残酷な現実や、それを、自分たちの力では解決できない現状を知りました。また、そこでは、自分の力で自立して未来を作っていくことが、とても困難なのだとわかりました。

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テラ・ルネッサンスは、ウガンダで、「元こども兵士のための社会復帰支援センター」を運営しています。

ゲリラに誘拐されて兵士にされた子どもが、脱走して村に逃げ帰っても、多くは、温かく迎えられることはありません。村人にとっては、村を襲った加害者という場合さえあるからです。

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そうした現状から、元子ども兵士の自立を助けるために、「支援センター」では心のケアと職業訓練を行っています。技術を身につけて収入を得て、自立した生活をできるように支援しているのです。

栗田さんは、センターの卒業生が作ったTシャツや手工芸品を見せて下さいました。Tシャツはご自分のお子さんのものだそうです。

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元子ども兵士のジョセフさんは、2つの夢を実現したそうです。ひとつは、センターを卒業後、プロの縫製職人になったことです。もうひとつは、その傍ら、センターで技術を教えていることです。

『「みんなとシェアしたい気持ち」「誰かのために生きていきたい気持ち」それが、ジョセフさんの「今」を支えている』というお話が、心に残りました。

 

栗田さんは、私たちに、3つの「カンシン」を持ち続けてほしいとおっしゃいました。「関心」「感心」「観心」の3つです。世界で起こっていることに「関心を持つこと」現実を「しっかり観ること」そこに生きる人々に「共感すること」です。このことを、忘れないようにしようと思いました。

2019年3月15日 (金)

《高校1年・2年》 国内フィールドワークを語る会

3月15日に、「高1・高2国内フィールドワークを語る会」が開かれました。

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この会を開くきっかけを作ったのは、高校1年生のクラス委員会です。生徒会大目標の話し合いで、「学年を超えた繋がり」について考えていた時に、「国内フィールドワークについて、高校2年生と語り合いたい」という希望が出て、高校2年生に申し入れをしました。
高校2年生から快諾をもらって、3月15日にこの会が実現したというわけです。

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まず、高校1年生から国内フィールドワークで出会った方、学んだ内容など、自分の気持ちに残っていることを先輩に伝えました。
方面を選んだ理由/現地での出会い/レポートで深めたテーマ/フィールドワークの最後の授業で語ったこと などが語られました。

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高校1年生がプリントやレポート、タブレットなどを示しながら、思い思いに語る中身に、高校2年生が熱心に耳を傾ける様子が見られました。高校2年生からも、今も気持ちに残っていることが語られ、質問や感想を出し合って交流しました。
各方面で、話しやすいように工夫した席について、熱心に、時ににぎやかに時に真剣に話す姿がありました。

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1年間の隔たりはありながらも、同じ方面を訪問して経験した者同士が、思いを重ねたり、意見を交わしたりしたことで、互いに、学びを整理し深めることができました。

《広報室より》 2019年度開催 入試イベント日程

2019年度開催 入試イベント日程はこちらからご確認ください。