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授業・進路

2019年7月18日 (木)

《中学1年》 平和

中学1年では、松本正さんの講演会に続いて、713日に川崎市平和館の暉峻僚三さんをお招きしてお話を伺いました。

暉峻さんのたくさんの質問に答えながら、「平和」について考えました。

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「平和の反対は何ですか?」

「この影絵は、平和ですか?平和ではないですか?」

「平和って何でしょう?」

…………

私たちは、「平和の反対は戦争」となんとなく思っていました。

そこから出発して、みんなで一緒に考えていきました。

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平和学という学問では、平和の反対は「非平和」だと教えていただきました。そして、非平和を作り出すものを「暴力」と呼びます。

暉峻さんに質問されて、考えて答えを出していくうちに、暴力を受ける側の視点を持つことの大切さがわかってきました。銃で撃ったり殴ったりして直接体を傷つけることだけが暴力ではありません。貧困や差別、人間以外にも視野を広げれば、地球温暖化も暴力と言えます。

構造的な暴力や文化的な暴力という考え方を教えていただきました。

「平和とは何か?」ということについて、多様な視点から考えることができました。

718日には、学年全体で川崎市平和館を見学して、さらに「平和」について学習を深めます。

 

2019年7月13日 (土)

《中学1年》 平和

7月12日、中学1年生では、横浜市原爆被災者の会の松本正さんをお招きしてお話をうかがいました。原爆の投下されたヒロシマで、10人の親族を失ったつらい体験を話してくださいました。

 

14才だった松本さんは、特に2歳年下の弟のことが忘れられません。

1945年、松本さんは広島二中の3年生でした。2歳年下の弟は1年生でした。

8月6日は、ご自身は工場に動員され、弟は建物疎開の後片付けに動員されていました。

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松本さんは、偶然が重なって無傷で逃げることができました。

しかし、爆心地近くで作業していた弟は、即死は免れましたが、運ばれた救護所で亡くなりました。

弟の最後の言葉は、「お兄ちゃんが助けに来てくれる」だったそうです。

今でも、松本さんはその言葉が忘れられません。

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 松本さんが、証言を始めたのは5年前です。

あの日、無傷で、しかも助けを求める負傷者に何もできなかった自分を「ずるい被爆者」と思う気持ちが、70年間もの長い間、松本さんの口を閉ざしていたのです。

今は、「被爆の悲劇を繰り返さないために若い世代に伝えたい」という思いで、癌と闘いながら証言をなさっています。

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講演の後の「質問」の時間には、次々と手が上がりました。

松本さんの被爆直後の生活の様子を尋ねる質問に、「1‐2年間は家も食べ物もろくになくて、やっと雨露をしのいで分校に通った」という様子を話してくださいました。

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最後に、生徒代表から花束と感想とともに「松本さんのお話を聴いた私たちが、次に伝えていきたい」という思いをお伝えしました。

 

《高校1年》国際「NZターム留学」説明会 《高校2年》カナダ研修説明会

7月6日(土)期末試験最終日の放課後に、「国際」関係の2つの説明会が開かれました。

 「ニュージーランド ターム留学」説明会

「ニュージーランド ターム留学」は、高校1年生対象の2020年1月~3月の短期留学です。応募者の中から3名が選抜されました。

説明会に先立って、3名の生徒に神陵会(卒業生保護者の会)から奨学金が授与されました。

神陵会会長から、「さらに高みを目指して頑張ってください。一人ひとりがドラマを作って、日本に持って帰って下さることを期待しています」と励ましていただきました。

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「カナダ研修」説明会

「カナダ研修」は、高校2年生対象の、夏休みの8月16日~24日に実施される希望制の研修です。今年度は32名の生徒が参加し、一人一家庭のホームステイを体験します。長期休暇中のカナダの学校を活用してESLのプログラムも組まれており、そこではカナダ人学生とも交流します。生徒たちは今までフィールドワークや探究学習で培った問題意識を元に「環境問題」「先住民に対する政策」「移民・難民政策」「エネルギー問題」における日本とカナダの取り組みの違いを語り合う予定です。そのためにチームに分かれてスライドを作り、説明を考える作業が進んでいました。

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2019年6月29日 (土)

《高校1年》 国際

6月27日 高校1年生では、日本で学ぶ2人の留学生の方をお招きして、“Mini Global Village”を行いました。

日本と留学生の出身国の抱える課題を発表しあって、共有するプログラムです。

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最初に、Global Villageの3つの約束を確認しました。

Don’t be shy! / Speak in English! / Mistakes are OK!

 

留学生リーダーの紹介と出身国当てクイズをしました。

お二人の出身国は、バングラデシュとコロンビアです。

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“Guess where each leader comes from.”

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「国内フィールドワーク」の授業で取り組んでいる沖縄・京都奈良・水俣・岩手宮城・四万十川の各方面の内容について、5人の生徒からプレゼンしました。

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その後、フィールドワーク5方面のテーマ――平和・伝統文化・公害と人権・災害と復興・環境――の5つの課題を踏まえて、バングラデシュとコロンビアの課題について、お二人からプレゼンしていただきました。

 

バングラデシュには、ミャンマーから流入してくるロヒンギャの人々をめぐる問題や、公害の深刻さなどがあるそうです。

コロンビアでは、50年にわたる内戦が2016年に終わったばかりです。また、ごみ問題の深刻さや日本と同様に地震国であることなども話されました。

 

生徒は、真剣に聞いてメモを取っていました。次の時間にワークシートにまとめます。

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最後に、短時間でしたが質問の時間がありました。

“Don’t be shy!”“Mistakes are OK!”と励まされて、質問しました。

 

Q「コロンビアは長い内戦の後だというが、政府による援助はどうなっているのか」

A.「復興には20-30年かかると思う。国土が広く、支援が届いていない。被害を受けた人自身が政府に入って自ら国を変えようとしている」

 

Q「バングラデシュにたくさんのロヒンギャが入ってくるのは何故か」

A「バングラデシュはミャンマーと隣り合った国で川伝いに入国しやすく、セキュリティが緩いところがある」

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今日学んだそれぞれの国の問題と日本の問題とを比較して理解を深め、それらが、どう解決できるのかを考えていきたいです。

 

2019年6月28日 (金)

《高校1年》 国語

高校1年生「国語」では、『デジタル社会』(黒崎正男)を読みました。

「私たちの行動の履歴はデジタル化されてネット上に永遠に残っているが、そのような個人情報の膨大な蓄積は、社会をどう変えるのだろうか」と考えさせられる作品です。

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本文を読んだ後に、班になって、3つの資料から考えました。

(資料1) NHKスペシャル『ネクストワールド 私たちの未来―第4回 人生はどこまで楽しくなるのか―』

(資料2) 日経BPのサイトから『ロボティクス社会 いつかは永遠の命に?デジタル人格がもたらすもの』

(資料3) マンガ『49日のブラックボックス』

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「実在した人間の人格をコピーしたAIは法律上さまざまな問題があって存在できるのは49日までとされている」(マンガ『49日のブラックボックス』)という一節を取り上げて、デジタルクローンには、どんな問題があるのかを考えて話し合いました。

話し合いの結果を、各班から発表しました。

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「四十九日は遺族が気持ちを整理して死を受け入れるための時間なのに、亡くなった人が生きているとも言える状態は、遺族の混乱やこれから先生きていくことの困難を生むのではないか」

「AIに自分はコピーという自覚があるのなら、すでに別人格だと思う。AIは亡くなった人がしなかったことをするわけで、それは亡くなった人の人格を侵害することになるのではないか」

「お金があればデジタルクローンとして永遠に生きられることになる。死の意味や人生の価値が変わってしまうだろう」

「日本のスタートアップが『自分のデジタルクローンに、仕事の一部をかわりにさせる』ことに挑戦しているが、それによって生身の人と人とのかかわりが薄くなってしまうのは問題だと思う。」

など、様々な問題が指摘されました。

次の時間は、各自が「意見を論理的に文章化する」課題に向かう時間になります。

2019年6月11日 (火)

《高校3年》 1群化学研究 実験「アミノ酸とタンパク質」

高3の理科は、最大で週に8時間の授業があります。その豊富な授業時間を活かして、大学入試に向けた問題演習に限らず、より理解を深めるための専門的な実験にも積極的に取り組んでいます。

今回は、化学の授業の中で「アミノ酸とタンパク質」に関わる実験を行いました。今年から1クラス分が新調された白衣に袖を通すと、気持ちは研究者そのもの。タンパク質中に含まれる成分を検出する実験、タンパク質の変性がどのような状況で起こるのかを確認する実験など、一人ひとりが真剣なまなざしで、目の前で起こる変化を楽しみながら実験を行っていました。

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2最後に、おまけの実験として、「指紋の検出実験」を行いました。白い紙に手を押し当てた後、ニンヒドリン溶液というアミノ酸を検出する試薬を吹き付け、アイロンであたためると、赤紫色に指紋が浮き上がってきます。まるで科学捜査員になったかのように、その様子を眺めているのが印象的でした。3

こうした経験をもとに、自然科学への探究心が養われ、大学、そしてその先の進路へと夢を持って学び続けていって欲しいと願っています。

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2019年5月24日 (金)

《高校2年》 探究

人権・生命倫理チームで生活援助削減について考えました

 高校2年生の総合学習「探究」は5つのチームに分かれ、それぞれのテーマに基づいて様々なテーマを取り上げています。人権を生命倫理の観点から考えるチームでは生活援助削減について考えました。「人生100年時代」においては、誰もが直面する可能性のある「老い」や「介護」。それを支える介護保険や介護報酬は、実は身近な問題です。

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「もし自分が高齢者になったら何が必要か」という問いかけには、どんどん答が出されます。生徒から挙がった「お金」という答をきっかけに、2000年に介護保険が導入されたこと、その仕組みなどが説明されました。介護に携わる人が増え、介護報酬が安定して見込まれるため、介護施設が増えたという説明に納得の表情を浮かべていました。

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介護報酬は公の財源から支払われるため、3年ごとに見直されます。削減された年には介護施設の倒産件数が増加しました。グラフの推移から「事実」と「要因」を読み取っていく場面でした。基礎事項の説明が終わったところで、事前に配布していた新聞記事から「生活援助削減のメリットとデメリット」をグループで選び出します。今回は機械的に賛成派と反対派に割り振ったので、丁寧に新聞記事を読み込んでキーワードを探していました。

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最後には「賛成派」の記事を読んだ生徒と「反対派」の記事を読んだ生徒がグループとなり、お互いの意見を聴き合いました。どちらの意見にも説得力があり、「どうしたらいいのかな」という声も聞こえてきます。自分の家族について語ったり、将来目指す仕事に引き付けて語る生徒たちもいました。

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話し合いが進んだところで、割り振られた新聞記事にとらわれずに、生活援助削減をどのように思うかを全体に尋ねました。削減反対と考える生徒が若干多かったようですが、結論を迷う様子も見られました。授業の後に意見文を書く課題が出され、次回はそれぞれの意見をより深めることから探究学習が始まります。

 私は、生活援助削減に賛成です。

 理由は、まず初めに減額したところで、介護が減るわけではないと思いました。減額すると事業者に払われる給与は減るが、介護の質は減るとは思いません。もし、周りの目が必要ならば、地域で協力する体制を作り上げたらいいと思います。例えば、回覧板をチャイムを鳴らして、顔を見て渡すなどということができたら、最低限の安否の確認はできると思います。

 入浴などの、より高度な介護ができる人が、買い物や食事作りなどをするのは能力がもったいないと思います。なので、高度な介護は高度な人がやるなどといった、ランク付けのようなものにして、簡単な介護との値段差をつけたらいいと思います。

 

私は生活援助削減に反対します。それは援助が必要な人の命に関わる緊急事態を見逃しかねないからです。

生活援助は誰かの支えが必要な障害を持っていたりして、家族では面倒を見きれない、さらには家族などの身近な人物がいないような人が必要としていると思います。それなのに制限をかけてしまえば何かあった時に自分一人だけでは対応しきれず、最悪の場合は死につながることさえもありえてしまいます。高齢者社会になっていく現在、ひとりひとりの見るのは大変だと思いますが、援助の削減はすべきではないと考えました。削減によるメリットで高齢者が自立できる機会が増えるというのがありましたがそこは生活援助の時間を減らすとかではなく、援助していく中でできそうなところは任せてみるなどの形を取るべきです。やはり、助けてくれる誰かが近くにいることが命を守ることにつながる大事なことなのだと思います。

 

 

 

 

《中学1年》 理科

中学1年の理科では、植物の「根と茎」について学習しています。

今日の授業は、生物室で顕微鏡を使って、ブロッコリーとアスパラバスの「茎」の観察をしました。

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はじめに、先生から今日の作業についての説明がありました。

「『道管』と『師管』を合わせて『維管束』といいます。それを顕微鏡で見て、スケッチします。」

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染色された茎の入ったシャーレと、切片のプレパラートを各班で持って来て、それぞれ観察しました。

顕微鏡の扱い方も、だいぶ慣れた様子で、てきぱきと取り組んでいます。

「顕微鏡はどこを持つ?」「アーム」

「最初の倍率は?」「低く」

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顕微鏡の焦点がうまく合わなかったり、わからないことがあったりすると、班内で声を掛け合って、教えあっています。

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各自、顕微鏡でのぞいては、スケッチしています。

「維管束」をよく観察すると、必ず「師管」よりも「道管」の方が内側になっていることに気づきました。

「植物が生きるのに一番必要なのは水だから、道管ができるだけ傷つかないように、内側にあります。」という先生の説明に、頷いていました。

 

《高校英語》 ハイレベルスピーキング授業の様子

今年度のハイレベルスピーキングは18名の生徒が受講しています。英語の発話に慣れるだけでなく、自分の意見を英語できちんと述べる力をつけ、論理的なプレゼンテーションをする力を伸ばす授業です。2チームに分かれて週ごとに異なる担当者に出会いながら様々なテーマに取り組んでいます。

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どちらのグループもテーマを決めたショートスピーチから始まります。1分で意見をまとめて全員の前でスピーチします。アイコンタクトを心がけながら、自分の意見を堂々と述べていました。

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ショートスピーチの後は、グループごとのテーマに取り組みます。一つのグループは「睡眠」。人間にとって必要な睡眠時間と他の動物を比べたり、眠る姿勢から性格判断ができるという説明があり、生徒はすぐに興味を持って発言をしていました。

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もう一方のグループのテーマは「もし法律を破ったら」というテーマでした。事件と量刑についての語彙を増やしながら、イラストを描写してストーリーになるよう並べかえる課題に楽しく挑戦していました。

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発話だけでなく、英語を聴く密度が非常に高いので、集中して語彙や表現を身に着けていきます。語られる英語に真剣な表情で耳を傾ける生徒の様子が印象的でした。

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2019年5月15日 (水)

《高校1年》 フィールドワーク

4月に国内フィールドワーク(FW)の方面別のプレゼンテーションと、昨年度FWを経験した高校2年生による「FWを伝える会」がおこなわれました。

高校1年生 フィールドワーク方面別プレゼンテーション

≪四万十川方面≫

四万十川方面では「自然」とは何か、という問いが投げかけられました。私たちの周りの「自然」は、多くは人の手が入っています。豊かな自然は人の手が入り整えられた山や川によって生まれるのであり、人が手を入れることをやめた森や山は荒廃していきます。四万十では自然と人との関わり方を通して「人と自然との共生」とは何かを問います。

 

≪岩手宮城方面≫

岩手・宮城では東日本大震災から8年たった今、甚大な被害を受けた地域がどうなっているのかということを考えます。どうなったら「復興」といえるのか、過疎化が進む中、地域格差をどのように解決に導くことができるのか、そして「豊かさとは何か?」ということを問います。

 

≪奈良京都方面≫

奈良・京都では観光地としても名高いこの地が、どのような歴史を持っているのかを学びます。古都と言われても創建当時のものはほんの僅かです。現在に残る僅かな痕跡から当時の暮らしのあり方を知ると共に、現代にまで伝承された文化財を私たちが今後どのように受け継いでいくのかを考えます。

 

≪沖縄方面≫

沖縄では、戦後70年が経過し戦争体験が直接に語られることの少なくなった中で、命の尊厳や平和とは何かを考えます。基地問題などを歴史的・経済的に学ぶと共に、現地で基地と共に生きる方々にお会いすることでこれからの社会で自分たちに何ができるのか考えていきます。

 

≪水俣方面≫

水俣方面では、私たちが「四大公害病」という認識でしかとらえていない「水俣病」について、その背景を学ぶことで社会問題の縮図としての水俣病を再認識します。また、実際に今も病と闘っている方々と出会い豊かな自然を取り戻した水俣の地を訪れることで「人間の尊厳」・「豊かさ」を各自が捉えなおします。

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(生徒の感想)

【岩手・宮城方面】

東日本大震災があったとき私は小学1年生でした。私は学校から家に帰ろうと校庭にいるときに地震があり、怖い思いをしました。帰ってからも、テレビには福島などの中継されていた覚えがあります。毎年3月11日になると東日本大震災のことがテレビでやっていますが、私は現地はどのような状況なのだろうと気になっていました。

 私は、その中で心のケアについて気になりました。前にNHKの探検バクモンという番組で、災害看護についてやっていました。FWでこの方面を選んだ場合、心のケアについても学んでみたいです。また、プレゼンを聞いて震災遺構というものに興味を持ちました。残すべきなのだと思うけれど、それはあくまでも被災した人の気持ちになって考えたら、もし家族をこの災害で亡くしたら、東日本大震災という出来事を思い出したくないような気もします。この方面を選ぶとしたら、被災された方の気持ちにも沿って考えたいです。

 【沖縄方面】

今は観光地として南国リゾートというイメージが強いけれど、やっぱり戦争の爪痕はなくなっていないし、忘れてはならないと改めて思いました。私の祖父でも幼い頃に終戦を迎えたので、身近に戦争体験を語れる人はいません。つまり、語り部の方が高齢化していて、ますます戦争の記憶を伝えて行くことが難しいのだなと感じました。まだ直接聞ける世代の私達はそういう機会があったら一回一回を大切にしていかないといけないなと思いました。当時の記録に加えて、今も残る米軍の問題なども結びつけて考えることが大事なのかなと思いました

 

高校2年生によるフィールドワークを伝える会

方面別のプレゼンテーションの後は、高校2年生から国内FWを語ってもらいました。先輩方が方面ごとに体験したこと、考えたことなどを語って下さいました。高校1年の生徒たちはこの後方面別の希望調査を提出するため、事前に質問なども考えて熱心に話を聞いていました。

 

(高1生徒の感想)

 先輩方のお話を聞いて、印象に残った言葉があります。それは「どの方面に行ったとしてもそこには必ずたくさんの学びがあるから、あとは自分がどれだけ多く学べるか、考えられるか、そして何よりも楽しめるかだよ。」ということです。この言葉を聞いて、気持ちが少し楽になりました。そして同時に、身が引き締まる思いでもありました。なぜなら、このフィールドワークをいかに良いものに出来るか、自分の大きな財産に出来るかということは、紛れもなく自分自身にかかっているからです。何も学ぼうとせず、考えを深めることもしないままフィールドワークを終えれば、それはただの旅行になってしまいます。しかし、懸命に学び、多くを吸収し、それを深く考えれば、それは同じ四日間でも全く違うものになると思いました。そのために、間もなく始まる事前学習から、受け身ではなく積極的に学んでいきたいと思います。そして、このフィールドワークを通して自分をさらに成長させたいと思っています。

 

先輩からお話を聞いて、今までの先生方のプレゼンの内容に加えて、具体的に何を学んだのかということも知ることができたと思います。どの方面も「行けば分かる」という内容のお話を聞いて、全方面にいろいろな魅力があり、どの方面も行ってみたいと思いました。お話をしてくれた先輩方はみんな行った方面でそれぞれいろいろな学びがあったのだなと伝わってきました。中でも、京都・奈良方面に行った先輩が沖縄の米軍基地問題のように現代社会の問題のような明確なものはないから、何を学ぶかは自由だけど、その自由さが難しいかもしれないとおっしゃっていました。それを聞いて、自ら学ぶのは難しいけれど、興味を持ったものについて自ら掘り下げて学ぶことは大切なことなのだと感じました。だから、海外研修で方面を選んだのもそうだけど、FWや今後の進路などの選択をすることは大切で簡単には決められないなと改めて思いました。

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今週から方面別に分かれた取り組みがスタートします!