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2015年10月27日 (火)

《中学1年》 大石又七さん講演会

一日研修に向けての学習が進んでいます。3回の特別授業を経て、グループごとの調べ学習が始まっています。そして中間テストの最終日に、第五福竜丸の元乗組員である大石又七さんのお話を聞く機会がありました。

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大石又七さんと一緒に、第五福竜丸展示館の学芸員である市田真理さんが来校して下さり、第五福竜丸事件の概要をとても分かりやすく説明して下さいました。市田さんは本校と大石さんの繋がりをとても大事な縁であり、20年間にわたって続いてきた歴史を中学1年生が引き継ぐのだと励ましても下さいました。生徒たちは顔を上げて、その言葉をしっかりと受け止めました。

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市田さんの解説の後、大石さんはマイクを取り、とても力強く、当時感じていた気持ちを話して下さいました。第五福竜丸に乗船していた漁師仲間23人のうち16名が働き盛りで亡くなっていったことを「無残な状況」と語り、焼津に戻った時に「嫌な目で見られるようになった」と仰いました。その一言一言に無念さや怒りがにじんでいるように感じられました。

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大石さんは、アメリカが見舞金を支払ったことで「核の平和利用」が始まったと仰いました。第五福竜丸事件を人々の記憶から消すことによって、核開発を進めようとしたという分析を聞き、生徒たちは怒りに似た気持ちを抱きながら聞きました。大石さんは福島第一原発事故に触れて、「原発が出したものは見えない放射能。それは核実験のものと同じ」と言い切りました。生徒たちは、第五福竜丸事件が決して過去のものではなく、今につながる問題をはらんでいると改めて思いました。

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大石さんは「原発の怖さについて、自分はこれからも勉強したいと思っています。みなさんも勉強して下さい」というメッセージを下さいました。核廃絶に向けてご自身のできることを懸命にしようとする大石さんの姿に接して、背筋の伸びる思いがした生徒たちです。質問を求められると、次々に手が挙がりました。

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「獲ったマグロが捨てられていくのを見た時にどう思いましたか」という質問には「折角命がけでとった魚がピカピカ光っていて、「きれいな魚をなぜ捨てるのか」と腹立たしかった。ただ恨みを持ちました」と答えて下さいました。「仲間が亡くなっていくのを見送る気持ちはどのようなものだったか」という質問には、大石さん自身が肝臓癌を患ったことなどを語り、「何事もなかったことにさせられるのが悔しい」と気持ちを伝えて下さいました。それ以外にも、核兵器を捨てる決意をした旧ソ連のカザフスタン大統領の決断を語って下さり、生徒一人ひとりの質問に誠実に向き合ってくださいました。

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最後に挨拶に立った生徒は、「受験勉強で少しは第五福竜丸のことを知っていたけれど、今日の大石さんのお話を聞いて、被害を受けたのに差別をされることをおかしいと思いました。被害にあっていない私たちは色々な話を聞いて知ろうとすべきだと思いましたし、核の平和利用のこともおかしいと思いました。学んでいくことの大切さを知りました」と語りました。大石さんと市田さんからのメッセージを真摯に受け止め、核の問題を自分のこととして考えていきたいと生徒一人ひとりが思った講演会でした。