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2018年3月19日 (月)

《高校1年》 FW岩手・宮城方面

【1日目】

新幹線で岩手県内陸の新花巻駅に到着した後、バスで沿岸の釜石にあるグランドホテルに向かい、昼食の海鮮丼をいただきました。続いて、震災時に大きな被害を受けた大槌町の役場の震災遺構の見学です。霙が降っていたため、バスの中で黙とうを捧げた後、多くの生徒が当時の様子に思いをはせました。また、防潮堤や湾の様子についても、近くまで行って実際に見ることもできました。

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おらが大槌夢広場の神谷さんから、当時の大槌町の様子を詳しく聞きながら、ワークショップを受けました。生徒たちは3つのテーマ「消防班として災害時にどのような判断を下すか」「防潮堤をどの高さで再建するか」「大槌町役場を震災遺構として残すかどうか」について、実際の体験談を聞きながら、考えました。個人での考えを持った後、グループで他者の意見に耳を傾けながら、グループとして1つの決断を下すワークショップです。神谷さんから、自分の持っている想定を超えることが現実にはあるということ、自分の意見を持ったときにそれに固執しすぎないこと、対立関係を生まないためにも共通のグラウンドを探して問題の本質を見失わないようにすることを学びました。

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【2日目】

バスで釜石駅に向かい、三陸鉄道南リアス線(震災学習列車)で盛駅に向かいます。車内では、ガイドの山蔭さん自身の体験談や、それぞれの湾の特徴や震災時のことについて詳しくお話を聞きました。トンネルと湾が交互に繰り返され、リアス海岸の様子を実際に感じることができました。

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陸前高田では、ガイドの菅野コハルさんから様々なお話を聞きました。まず陸前高田の広田湾を一望する高台に建つ普門寺に向かいました。入り口の樹齢500年以上の杉の木から始まり、静寂な佇まいの庭や三重塔など、気仙大工の技が随所に見られました。境内の近くでは震災の追悼のための五百羅漢が置かれていることも知りました。その後、奇跡の一本松や気仙中学校を見ながら当時の様子を伺いました。

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その後、陸前高田の市役所に向かい、淺沼ミキ子さんからお話を頂きました。津波から逃れる避難路に沿って、ハナミズキの木を植えてほしいという思いを実行に移し、市を動かして、丁度この3月に、市の中心道路ハナミズキの道が完成しました。次に、戸羽太市長のお話です。色々な意見がある中、市長として、これまでどのような基準で様々な決断をしてきたか、これからの生き方にもつながるお話を頂きました。質問する生徒にもとても丁寧に答えてくださいました。

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2日目最後は、宿泊先のホテル観洋のおかみ阿部憲子さんからお話を頂きました。ホテルは震災時に2階まで浸水しましたが、おかみの先導のもと従業員と一緒に、被災した方々を継続的に、一人ひとりを大切にしながら、これまで復興に向けて歩んできた道のりをお聞きしました。

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【3日目】

午前中は、金毘羅と髙芳丸の2隊に分かれて、わかめの仕分け、わかめの茎切、ホヤを串にさすお手伝いをしました。3時間ほどの作業でしたが、天気にも恵まれ、それぞれの漁師さんの気さくなお人柄もあり、大変楽しくお手伝いをさせてもらいました。途中、取れたてのわかめを頂いたり、蒸したホヤを頂いたり貴重な体験ができました。風も余りなかったので、昼食のお弁当を海辺で食べている生徒も多くいました。

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午後は、ホテル観洋の伊藤さんから南三陸全体の語り部ツアーをして頂きました。この時期、TVなどでも東日本大震災のニュースが多く取り上げらますが、現地で実際の声を聞くと、このような文章では伝わりきらない「生きていく」ということについて深く迫るものがありました。その後、気仙沼のリアスアーク美術館に向かいました。この美術館では地域の文化や美術を発信するとともに、日本で唯一、東日本大震災を未来に伝える展示を行っています。200点以上もの写真、150点以上の被災物それぞれに小さなコメントがつけられています。同時に、この地域では過去にも何度か津波が襲ってきており、その時の記録も収められています。

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今回のフィールドワークの学習は、どの地域も「豊かさとは何か」というテーマを共通にしています。この岩手・宮城方面では、これまでの半年間、様々な視点で東日本大震災やそこで暮らす人々、そして現在日本が抱える課題ついて考えてきました。明日、最終日は東北大学で、6つの班に分かれて自分たちの調べてきたことをプレゼンします。夕食後は、グループ毎にこの3日間で聞いたり体験したりしたことをもとに、最後のまとめを行いました。

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【4日目】

午前中はさんさん商店街です。会長の阿部さんからお話を頂いた後、買い物と昼食の時間を取りました。生徒は、被災地における労働力の問題などについて、積極的に質問をしていました。商店街では、海産物で埋め尽くされたキラキラ丼を食べたり、ご当地キャラクターのオクトパス君を購入したり、思い思いに楽しんでいました。

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午後は、東北大学、増田聡先生に、これまで半年間行ってきた調べ学習の成果を聞いて頂きました。生徒たちは、震災遺構、盛り土と復興、地域経済と産業などについて全部で6つのグループに分かれてプレゼンを行いました。この4日間、様々なお話を聞いたり、体験をしたりしてきましたが、増田先生には生徒の発表に対するコメントを頂くとともに、それぞれの学問的立場から日本が抱える課題や今後についてのお話を頂きました。

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長いようであっという間だった4日間、最後のバスで「帰りたくない」との声からも、しっかり楽しみ、そして多くのことを感じ、考えたフィールドワークだったのではないかと思います。今後、生徒は半年間の学習と現地での体験を踏まえて、最終レポートを仕上げます。