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2018年12月28日 (金)

《高校1年》 国内FW 四万十川方面

FW四万十方面では四万十川に沿って海へ向かって移動をしながら、森・川・海などの自然と人がどう関わって生きているのかを学びます。また、民泊体験などを通して現地の文化を学ぶとともに、「過疎化」という社会問題にも向き合う研修です。

 

<1日目>

羽田空港から高知空港に到着すると快晴で気持ちの良い空が広がっていました。そのあとはまず高速をバスで移動です。四万十川財団事務局長の神田さんに同乗していただきながら、高知県の魅力をお話していただきました。

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しばらく走ると道の駅あぐり窪川へ到着です。ここでは地元の素材を使った豚丼をいただきました。道の駅の駅長さん、料理長からご挨拶と料理の説明をしていただいて、いざ実食!本当に美味しくて30人の生徒が全員完食をしました。

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次に大正地区で四万十町森林組合の林さんと廣田さんからお話を伺いました。そのまま放っておくのが自然保護ではなく、自然を守るために手入れをしてあげることが、大切だと学びました。その際に出てくる間伐材を加工して、「四万十ヒノキ」というブランド化していくまでの加工現場を見学しました。また、実際に原材料となる木材の生えている森へ入っていき、間伐をすることで日が入り森が豊かになっていくことを肌で感じました。

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道の駅「よって西土佐」へ行き、大高さんという方に講演をしていただきました。なぜ四万十へ移住してここで働こうと思ったか、というお話から始まり、さらには現地で暮らしているからこそ感じる問題を生徒に伝えていただきました。本当に便利になっていくばかりの一方で失われていくものは何だろうか…。生徒たちは自分の暮らしと照らし合わせて気付かされたものがあったようです。そのあとに少しだけお土産タイム!

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そして、1日目の宿舎である四万十楽舎へと。もともと小学校だった施設を改修した宿泊施設です。生徒たちはどこか懐かしい小学校の音楽室や図書室などに大盛り上がりでした。夕食後、道の駅「よって西土佐」ではたらく林さんと平野さん(みっちゃん)の登場です。今でこそ道の駅「よって西土佐」駅長を務めている林さんはずっと四万十川で漁業組合長をされていた方です。これまでどこか他人事のように「地方の問題」を捉えていた生徒たちも、実際に話していくうちに「これは他人事ではない」と感じるようになったようです。現地に行って、現地の人と話すことが本当に大切なのだと感じました。

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<2日目>2日目は四万十川と触れ合う1日です。

四万十川流域にはどんな生物が生息しているのか、それを実際に川に入って探してみました。川の水を抜くテレビ番組などで見たことがあっても、実際に体験をしたことのない生徒もおり、みんな必死になって生き物を捕まえていました。様々な種類の生き物を捕まえて、最後に一つひとつを解説していただきました。

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そして四万十川の名物である沈下橋へ移動してお散歩タイムです。実際に沈下橋を渡ってみると、天気に恵まれたこともありものすごく気持ち良かったです。生徒たちは写真を撮ったり、浅瀬で水遊びなどをしていました。本当に水が澄んでいて、橋の上から魚群が確認できるほどでした。

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たくさん動いたあとはお昼ご飯です。この日は屋形船に乗って、四万十川の上でいただきました。船内では川エビ漁師さんのお話を伺いました。鮎や手長えびの入ったお弁当を美味しくいただき、また屋形船から見える四万十川の景色を楽しみました。本当に水が澄んでいて、船の上からも川の底が見えるほどでした。

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午後は、四万十学遊館に移動し生き物探しゲームや放棄水田の見学を野外で行った後、室内で朝からお世話になっている杉村さんの講演会でした。四万十の生態系を守るためにしていること、必要なこと。そして視野を広げてこれから地球環境保全のために必要なことなどを考えることができました。ここでも、自然を守るということは放置することではない、という考え方が出てきました。生徒たちは中学2年のころに行った小網代の森への研修と結びつけて考えることができていたようです。

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2日目の宿は「いやしの里四万十の宿」です。豪華な夕食、部屋、そして露天風呂付きの大浴場に生徒たちは感動していました。夕食後には砂浜美術館理事の村上さんから講演をしていただきました。ビーチコーミングという考え方に初めて触れて、それがすごく心に残っている生徒が多かったようです。「砂浜に落ちているゴミを美術品として捉えて楽しんでみよう」という発想は本当に素敵だなと生徒たちは感動していました。講演の中では実際に砂浜に流れ着いた作品を手にとって見せていただきました。翌日に砂浜に実際に行ってビーチコーミングするのが楽しみになりましたね。

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<3日目>

午前中は「水探し(ムカシトンボのヤゴ探し)」から始まりました。なぜヤゴを探すのかというと、ムカシトンボのヤゴはきれいな水(人が飲める水)の川にしか生息できないので、このヤゴが見つかればそこは飲める安全な水と考えられるからです。前日の生き物探しで慣れたのか、生徒たちは水の中へとドンドンと進んでいき、ヤゴを含む様々な生物を見つけていました。

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海の方へと向かって移動をし、砂浜に行ってビーチコーミングをしました。前日に教わった「砂浜の楽しみ方」をもとに生徒たちは、ライターやハンガー、様々な「作品」を見つけていました。

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お昼は黒潮一番館でいただきました。ここではカツオのたたき体験をしていきます。カツオを丸々一匹さばいて、燃える藁で燻し、そしてお皿に盛り付けて完成です。

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午後は、天然塩づくりの体験です。いくつかの塩づくりの作業を体験させていただいた他、工程ででたにがりを用いての豆腐をつくり塩をつけていただきました。受け入れてくれたソルトビーの方々が生徒の名前入りの瓶を用意してくれており詰め放題の塩のお土産も!いつも食べている塩とは違って、おいしい!と感じるお塩でした。

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そして3日目はいよいよ民泊体験の日です。ホストファミリーとの緊張の対面を果たし、それぞれのお宅へと向かいました。それぞれのお宅では自分たちで薪をくべて五右衛門風呂を準備したり、裏の沢で生き物をとってきたり、一緒に地元の料理を作ったりと、現地の生活を体験させてもらいました。

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<4日目>

朝に集合場所へと向かい、最後に記念撮影をしてお別れです。たった一泊でしたが、本当にお世話になりました。「大学生になったらまた来ます」という生徒もいました。その後は「いよめし」という高知の郷土料理を食べて、最後に高知大学へと向かいます。

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高知大学では地域協働学部で教壇に立つ森先生と田中先生が迎えてくれました。ここでは5人ごと6つのグループに分かれ、この4日間のFWを1枚の模造紙にまとめたものをもとにプレゼンを行いました。その後高知大学の方々から質問や補足説明をして戴きながらこの4日間で学んできた様々な事を今一度考えることができました。自分たちの中のものをまとめて発表することで、これまで感じたこと考えたことを整理し、新たな疑問を持つことのできた深い時間となりました。

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生徒たちは四万十の研修で、環境の問題や社会的な問題など様々なことを学んで帰ってきました。しかし最も学んだことは「現場に出て学習することの大切さ」でした。どんどん便利になって何でも調べられる時代だからこそ、実際に現地に足を運んで学ぶことで、どこか他人事のように思っていたことを自分のこととして捉えられるようになりました。これから事後学習に入ります。一人ひとり自分なりのテーマや問題意識を、さらに深めていく学習へと続いていきます。それらの土台となるような充実した研修でした。