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2020年5月11日 (月)

始業式がオンラインで行われました

5月8日、始業式がオンラインで行われました。大石校長先生のお話です。お話を伺った後は、各学年でホームルームや学年集会が行われました。離れていても、新しい出会いや繋がりを実感できる日になりました。

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これから、2020年度1学期の始業式を始めます。

今日は、5月8日です。一か月前に入学式と始業式の延期を決めた時は、「生徒の皆さんと神奈川学園の校舎に集まって、式ができる」ということを期待していました。その希望はかなわず、どちらの式もwebでの実施となりました。在校生の皆さんは一つずつ進級し、昨日、入学式を終えた新1年生の皆さんが加わって、今日は、全校生徒そろって新年度の始まりの日になります。

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 私たちは、今、新型コロナウイルス感染症の世界的流行(パンデミック)の真っただ中にいます。感染者数は350万人に迫り、命を落とした人の数は24万人を超えました。科学、医療が高度に発達した現代に、このような危機に見舞われるということは、ほんの数か月前まで、世界中の誰一人予想していなかった と言ってよいのではないでしょうか。私たちは、人間の力が限定的なものであることを痛感させられながら、しかし、多くの人が、それぞれの生きている場所で、「感染を広げない」ために、自分のすべきこと、できることに自覚的に取り組んでいます。

 

学校も、現在休校中で、さらに1か月の休校延長を決めました。休校は、みなさんの健康と命を守るとともに、知らない誰かの命を守るためです。この感染症の怖いところは、無自覚のうちに、人にうつしてしまうかもしれないところ、つまり、無意識に人の命を奪うかもしれないところだと言われています。私たちは、休校し外出自粛して、お互いの命を守っています。このことに、自覚的に取り組みたいと思います。

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  さて、休校中の登校日だった3月21日の放送終業式で、3つのことをお伝えしました。その一つは、今言ったことです。二つ目は、「自分の目標・目的を持って過ごして下さい」ということです。みなさんの「学習権」を保障するために、4月13日から始めたオンライン学習ですが、来週から1学期の学習としてあらたに取り組みを始めます。オンラインでの取り組みは、皆さんの学びを「支える」ためのものですが、先生方が頑張っても、いわば、伴走者でしかありえません。是非、自分の目標を持って勉強して下さい。突然、学校生活を奪われたので、教室での授業、休み時間の友達とのおしゃべり、放課後のクラブ活動や委員会活動・・・多くのことができなくなっています。理不尽な状況の中ですが、是非、自分だけの目標を持って生活して下さい。

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私たちは、「出来なくなっていること」に目を向けがちですが、このような時期だからこそ「できること」もあります。

アイザック・ニュートンとペストの話をご存知ですか? 1665年のことです。ロンドンにペストが大流行して、ニュートンの通っていたケンブリッジ大学が18か月間にわたって閉鎖になりました。この間、ニュートンは故郷に帰り、自分の目標に向かって研究を続け、「万有引力の法則」や「微分積分」などを発見しました。そして、この期間を「創造的休暇」と呼んだそうです。どこまで本当の話なのかはわかりませんが、示唆的な話だと思います。私たちにとっても、休校期間は、日常の様々なことに煩わされずに、自分の目標に向かって集中して取り組める時になり得ると思います。

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3つ目は、「正しい情報を見極める目を自分の中に育んでください」ということです。新聞やネットで、心ないデマや差別によって、患者さんや医療従事者やお店の方々が傷つけられている というニュースを聞かない日はありません。昨日の入学式で、新入生の皆さんに日本赤十字社の「ウイルスの次にやってくるもの」という絵本動画を紹介しました。在校生の皆さんにもそれが伝えていることを紹介します。ウイルスの次にやってくるのは、人間の心の中の「恐怖」だということ。悪いニュースと間違った情報によって膨れ上がった恐怖が人間を乗っ取って、デマと憎悪を拡散し、人を差別し攻撃するようになる。それこそが、「ウイルスよりもおそろしいもの」だというのです。恐怖に打ち勝つにはどうしたらよいでしょうか?

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「人は、団結すれば恐怖より強く、賢い」そして、「一人ひとりが、それぞれの場所で、今自分ができることに取り組むこと」が大事だと、動画は教えています。

私たちは、学校に集まることはできませんが、オンライン学習やオンラインホームルームを通じて、お互いに「離れていてもつながって」いたいと思います。そして、一人ひとりの生活の場所で、休校期間を創造的に過ごす努力をしましょう。

 

1学期の日程についてお知らせします。

登校再開がどのようにできるのかが、見通せないので、4月9日にお伝えした1学期の日程は、実行できる見通しが立ちません。現時点で、決まっているのは「7月下旬以降に、1学期の期末テストを行う」ということだけです。1学期の評価については、オンライン学習の内容も評価の対象にします。

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さて、日本中の誰にも学校再開が見通せない中で、「9月始業」の声が上がっています。これは、大阪市の公立高校の3年生の女子が、「全員が9月から平等に教育を受けられるようにしてほしい。」と、ネット署名サイトで「9月始業」を求める呼びかけをした という記事です。4月30日時点で約2万人の賛同が寄せられたそうです。ネットの中には、これに反対する署名の呼びかけもあるようです。17人の県知事が「9月入学制」を政府に要請した と言うニュースも聞きました。一方で、東京新聞によると、文部科学省の関係者が「学校制度全体を変えるには時間とお金が必要で、今議論すべきことではない」と批判しているそうです。しかるべきところで、議論が深まっているわけでもないようです。

当事者である生徒のみなさんは、どう考えますか?

本当に、先が見えません。しかし、今の私たちの体験が、ポストコロナ(コロナの後)の新しい社会と未来を生み出すものになることを信じたいと思います。

 

これで2020年度1学期の始業式を終わります。